「N高の横浜キャンパスって、どんなところ?」
「神奈川に住んでいるけど、どのキャンパスに通うのがいいの?」

N高の通学コースを考えはじめると、まず気になるのが、どのキャンパスに通うかだと思います。神奈川県には、横浜を含めてN高グループのキャンパスが7か所あります。

N高等学校の横浜キャンパスとは、横浜駅の近くにあるN高グループの通学キャンパスです。 2018年4月に開校した、神奈川で最初の通学キャンパスで、週5・週3・週1+の通学コースの生徒が通っています。

この記事では、横浜キャンパスの場所と中身、通えるコースと学費、入学試験、そして神奈川県内の7キャンパスの違いを、公式サイトと神奈川県の資料で整理しました。神奈川県の学費の補助金がN高グループには使えないという、見落としやすい点も書いています。

横浜キャンパスの場所と開校時間

項目内容
住所〒221-0052 神奈川県横浜市神奈川区栄町2-9 東部ヨコハマビル1階
最寄り駅JR横浜駅 徒歩6分 / 京急神奈川駅 徒歩3分
開校時間月曜〜金曜 9:00〜18:00(土日・祝日は休み。イベントの開催時のみ開校)
開校2018年4月
通学のコース週5・週3コース、週1+コース
見学事前に電話で問い合わせ(0120-025-215)

(出典:N高グループ公式サイト「横浜キャンパス」、学校法人角川ドワンゴ学園のプレスリリース(2017年6月29日)。2026年10月12日確認)

最寄り駅が2つあるので、JRの路線からでも京急線の沿線からでも通えます。キャンパスに駐車場はないので、オープンキャンパスなどに車で行く場合は、近くのコインパーキングを使います。

横浜キャンパスは、2017年の開校の発表で、千葉・名古屋と一緒に「2018年4月に開校」と発表されました。東京・代々木、大阪・心斎橋に続く通学キャンパスのひとつで、神奈川県内のほかの6キャンパスは2023年以降に開かれています。

どの学校の生徒が通う?

キャンパスのページには「N高等学校・S高等学校・R高等学校」の3校の名前が並んでいて、公式サイトには「自分の通いたいキャンパスに所属することができます」と書かれています。公式サイトの書き方からは、N高・S高・R高の生徒が同じキャンパスに所属する形と読めます(キャンパスのページ自体に在籍校の明記はありません)。3校の違いは、主に本校スクーリングの場所(沖縄・茨城・群馬)にあります。違いはN高・S高・R高の違いは?にまとめています。

なお、関連スクールのN中等部にも「横浜キャンパス」がありますが、こちらは別の建物(新浦島町)です。N高の横浜キャンパスとは場所が違うので、地図で探すときは注意してください。

横浜キャンパスはどんなところ?

公式サイトのキャンパス紹介と、公式ブログに書かれていることをまとめます。

(出典:N高グループ公式サイト「横浜キャンパス」、公式ブログ(2023年5月29日)。2026年10月12日確認。人数はブログ執筆時点のもので、いまの在籍数は公表されていません)

公式ブログには、横浜キャンパスならではの活動も紹介されています。2018年から続いている「サミット活動」という生徒主体の委員会があり、週5コースの生徒が毎週、キャンパスの環境づくりや新入生の歓迎、キャンパスの紹介などを企画・運営しています(2022年の記事)。また、プログラミングの授業をきっかけに生まれた生徒の集団が、キャンパスのロゴやテーマソング、チャイムのシステムまで作った、という記事もあります(2023年の記事)。

公式ブログに載っていた、入学1か月のアンケート

2021年の公式ブログには、横浜キャンパスの生徒(1年生と3年生)が書いた、入学から1か月のころの任意アンケートの結果が載っています。

質問結果(任意回答)
友だちはできた?「たくさんできた」「できた」が約75%
友だちとの交流の手段キャンパス内での対話が約70%
好きな授業課題解決型の授業「プロジェクトN」が約70%
放課後の過ごし方帰宅が約80%、キャンパスに残って話すが約35%

(出典:N高グループ公式ブログ「【横浜】入学から1ヶ月、友だちとの交流、部活、委員会…」(2021年6月23日)。2026年10月12日確認。生徒が書いた記事で、回答した人だけの集計です。割合はブログの記載どおりで、回答方法の詳細は書かれていません)

同じ記事には、委員会が6つあり、週5コースの生徒は全員がいずれかの委員会に所属する、とも書かれています。2021年の任意アンケートなので、いまの数字ではありません。ただ、通学コースが「家で一人で学ぶ通信制」とはかなり違う、教室で人と関わる学校生活だということは伝わってきます。

保護者に関係する仕組み

公式のよくある質問には、週5・週3・週1+コースのリアルキャンパスでは、保護者のメールアドレスに生徒の登下校の時刻を知らせるシステムを入れている、と書かれています。また、通学コースのページには、選んだコースに関わらず、平日の放課後なら授業のない日でもキャンパスに通えるとあります。週1+コースでも、自習やメンター・友だちとの交流のために、ほかの平日にキャンパスを使えるということです。

規模の大きいキャンパスなので、人が多い環境で友達を作りたい子には合いやすく、静かに過ごしたい子は、近くのほかのキャンパスと比べてみる価値がある、と私は思います。

横浜キャンパスに通う場合の学費

横浜キャンパスを含む神奈川の7キャンパスは、すべて「リアルキャンパス」の学費です。キャンパスごとの学費の違いは、公式資料には書かれていません。

コース(リアルキャンパス)週5週3週1+
入学金100,000円100,000円50,000円
授業料600,000円440,000円160,000円
施設設備費250,000円185,000円80,000円
セキュリティーソフト代5,000円5,000円5,000円
単位制・通信制課程の学費(就学支援金の先引き後)73,000円73,000円73,000円
入学初年度の合計(税込)1,028,000円803,000円368,000円

(出典:N高等学校・S高等学校・R高等学校「2027年度 生徒募集要項」 P.3。2026年10月12日確認)

募集要項には、「週5コース・週3コース・週1+コースの学費は、『高等学校等就学支援金(就学支援金)』の対象外となります」と書かれています。国の就学支援金が使えるのは、表のいちばん下の「単位制・通信制課程の学費」の部分で、コースの上乗せ分は家庭の負担です。このほかに、学習用の「MacBook Air」(約16万円)の購入が必要です。

プログラミングや個別指導を通学で受けたい場合は、+ONE授業の「通学型」のパッケージがあります。2027年度の募集要項では、プログラミングマスターズパック(通学型)が入学前の購入で137,500円、個別指導パック(通学型)が55,000円です。ただし、横浜キャンパスで受けられるかどうかは、キャンパスのページには書かれていないので、個別相談で確かめてください。

週5・週3・週1+のどれにするかや、2年目以降の学費はN高の通学コースの選び方に、学費の全体はN高等学校の学費はいくら?にまとめています。

神奈川県の学費補助金は、N高グループには使えない

ここは、神奈川県に住んでいる家庭がいちばん気をつけたいところです。

神奈川県は2026年度から私立高校への学費支援の対象を広げ、授業料を所得制限なしで最大48万円まで補助しています。国の就学支援金と、県の「学費補助金」を合わせて最大48万円、という仕組みです。

ただし、県のよくある質問には、通信制高校について次のように書かれています。

本部校が神奈川県内に設置されている通信制高校が補助対象であり、対象校は次のとおりです。(中略)上記以外の通信制高校は、県内に設置されたサポート校等に通学している場合でも、県の学費補助金は受けられません。ただし、国が定める要件を満たしていれば、就学支援金は受けられます。

(出典:神奈川県「私立高等学校等の学費支援 よくある質問」 Q8。2026年10月12日確認)

対象として挙げられているのは、本部校が神奈川県内にある5校です。N高の本校は沖縄、S高は茨城、R高は群馬にあるので、横浜キャンパスなど県内のキャンパスに通っていても、県の学費補助金は使えません。 使えるのは国の就学支援金です。

「神奈川は私立が無償化された」というニュースを見てN高に当てはめると、県の上乗せ分まで当てにした見積もりになってしまいます。ただ、N高の場合に実際どれだけ差が出るかは、限られています。

県の学費補助金は、国の就学支援金で足りない授業料を県が上乗せする仕組みで、通信制の場合の県分の上限は142,800円です(県のリーフレット)。一方、N高の単位制・通信制課程の授業料は普通科で1単位12,000円、年25単位なら300,000円で、国の就学支援金の通信制の上限337,200円の範囲内に収まります。つまり、単位制・通信制課程の授業料の部分は、県の補助金が使えなくても、国の支援で対象になる計算です。 通学コースの学費は、募集要項で国の就学支援金の対象外とされていて、県の制度がこの部分にどう当てはまるかは、県の資料からは分かりませんでした。県の入学金補助(生活保護・住民税非課税世帯で最大212,000円)も含めて、該当しそうな世帯は県に確認してください。

県の奨学給付金は申請できる

一方で、神奈川県の「私立高校生等奨学給付金」は、県外の私立高校に通う県内在住の世帯も申請できます。授業料以外の教育費を支える、返済不要の給付金です。

世帯の区分通信制の学校の年額
生活保護(生業扶助)世帯52,600円
住民税非課税世帯52,100円
年収の目安 270万円〜380万円未満17,370円
年収の目安 380万円〜490万円未満13,030円

(出典:神奈川県「私立高校生等奨学給付金」と県のリーフレット。令和8年度。2026年10月12日確認。年収は両親・高校生・中学生の4人家族で片方が働く世帯をモデルにした目安で、実際の判定は保護者等全員の住民税所得割額の合計(182,500円未満)で行われます。リーフレットは画像のため、申請の前に県の最新の案内を確認してください)

N高グループのように本校が県外にある学校の場合、申請書類は県のホームページからダウンロードして、保護者が県に直接郵送(消印有効)します。学校から案内が来るのを待っていると気づかないまま過ぎてしまうので、対象になりそうな家庭は自分で確かめてください。2026年度の通常の申請は7月1日〜11月13日(消印有効)で、家計が急変した世帯は2027年1月18日まで別枠があります。期間は年度ごとに変わるので、県のページで確認してください。

お住まいの市町村に独自の奨学金がある場合もありますが、通信制を対象外にしている市もあるので、市町村の教育委員会に確認が必要です。国の就学支援金の仕組みはN高の学費は無償化でどうなる?に書いています。

神奈川県内の7キャンパスの違い

神奈川県内のN高グループのキャンパスは、2026年10月12日時点で7か所です。

キャンパス最寄り駅開校
横浜JR横浜駅 徒歩6分/京急神奈川駅 徒歩3分2018年4月
湘南平塚JR平塚駅 徒歩3分2023年4月
川崎JR川崎駅 徒歩10分2024年4月
溝の口東急田園都市線 溝の口駅 徒歩3分2024年4月
相模原橋本JR橋本駅 徒歩3分2024年4月
本厚木小田急線 本厚木駅 徒歩3分2024年4月
横須賀京浜急行線 横須賀中央駅 徒歩6分2025年4月

(出典:N高グループ公式サイトの各キャンパスのページと開校の発表。2026年10月12日確認)

7キャンパスとも、開校時間は平日9:00〜18:00で、通えるコースは週5・週3コースと週1+コースです。公式のよくある質問には「リアルキャンパス・オンラインキャンパスにおいて授業内容(特別講師の招聘などを除く)やコンセプトは変わりません。通いやすいキャンパスを選んでください」とあります。

開校を発表したときの計画の定員は、横浜が300名(2017年の発表)、川崎190名、湘南平塚160名、相模原橋本130名、横須賀120名、本厚木90名、溝の口80名でした。いまの定員は公表されていませんが、横浜は神奈川でいちばん早く開き、計画の定員も最も大きかったキャンパスです。

全国のキャンパスの一覧はN高・S高のキャンパス一覧にあります。

ネットコースを選ぶ場合は、通学キャンパスに通う必要はありません。公式サイトのキャンパス一覧にある「全国拠点のスクーリング会場」は、南関東では埼玉県所沢市の「ところざわサクラタウン キャンパス」だけで、神奈川県内には載っていません(2026年10月12日確認。所沢の会場については埼玉のキャンパスの記事)。スクーリングの日数や会場はN高のスクーリングは必須?にまとめています。ネットコースの1日の流れはN高等学校のネットコースとは?にまとめています。東京都の町田キャンパスも、神奈川との県境に近い家庭には選択肢になります。都内16キャンパスと東京都の助成の扱いはN高の新宿代々木キャンパスの記事にまとめました。

通うキャンパスの選び方

授業の中身が同じなら、選ぶ基準は通いやすさと雰囲気です。

これは別の地域の話になりますが、店で働いているN高生を見ていても、距離は思ったほど決め手にならないようです。

もちろん、これは通う日数の少ないコースの話で、週5で毎日通うなら距離は大きく効いてきます。何日通うかと、どこに通うかは、セットで考えるのがおすすめです。

横浜キャンパスの入学試験

通学コースのリアルキャンパスに入るには、書類選考に加えて入学試験があります。

項目内容
試験の中身筆記試験(35分)、面接(グループワークを含む、20分程度)
受け方現地受験か、オンライン(Zoom)受験を選ぶ
受験料15,000円(返金なし)。別に入学検定料5,000円
現地の会場(例)2027年4月入学の第1期(2026年10月31日実施)では、神奈川県内7キャンパスと町田を希望する人の会場は横浜キャンパスでした

(出典:N高グループ公式サイト「入学試験について」、2027年度 生徒募集要項 P.5。2026年10月12日確認。第2期以降の会場は各期の出願期間の初日に更新されます)

入学案内には、通学のコースは「キャンパスの定員状況により途中で募集を停止する可能性があります」とも書かれています。また、週5・週3・週1+コースの対象は20歳未満です。横浜キャンパスに通いたい気持ちが決まっているなら、出願の時期を早めに相談しておくと安心です。出願の流れはN高の出願はいつ?に、入試で落ちることがあるのかはN高等学校の受験に落ちることはある?に書いています。

横浜キャンパスを見学するには

キャンパスを実際に見る方法は、3つあります。

  1. 1. オープンキャンパス・超!オープンキャンパスに参加する:説明・在校生の話・キャンパス見学がセットになっている

  2. 2. 個別相談会をキャンパスで受ける:相談のあとに校舎を見学できる(公式の個別相談会のページより)

  3. 3. 見学だけを申し込む:キャンパスのページに「キャンパスの見学をご希望の場合は、事前にお電話(0120-025-215)にてお問い合わせください」とある

見学できる日時は、問い合わせのときに確認してください。生徒がいる時間帯に見られると、人の多さや声の大きさまで分かります。本人が落ち着いて過ごせるかどうかに直結するところなので、できれば本人と一緒に、一度は様子を見ておくのがおすすめです。

横浜キャンパスのオープンキャンパス

2026年10月に確認した時点では、神奈川県内のキャンパスで「超!オープンキャンパス」が開かれていたのは横浜だけでした(南関東ではほかに大宮・千葉)。超!オープンキャンパスは、大学進学・語学・eスポーツ・プログラミングなど、興味のあるテーマを選んで回れるブースがある、規模の大きいオープンキャンパスです。

個別相談会は随時受け付けていて、キャンパス・電話・ビデオ通話から選べます。説明会の種類や、保護者だけで参加できるものはN高の説明会・オープンキャンパスは行くべき?にまとめています。

学費や制度の細かいところは、先に資料で読んでおくと、オープンキャンパスで「うちの場合」を聞く時間に使えます。私が資料を取り寄せたときの中身はN高に資料請求してみたに書きました。

まとめ

  • 横浜キャンパスは、JR横浜駅 徒歩6分・京急神奈川駅 徒歩3分。2018年4月開校の、神奈川で最初の通学キャンパス。平日9:00〜18:00
  • 通えるのは週5・週3コースと週1+コース。N高・S高・R高共通のキャンパス(公式サイトの表記より)
  • 公式ブログ(2023年)では約400名の通学コース生がいる大きなキャンパスと紹介。生徒主体の「サミット活動」などがある
  • 初年度の学費は、週5で1,028,000円、週3で803,000円、週1+で368,000円。コースの上乗せ分は国の就学支援金の対象外
  • 神奈川県の学費補助金(県の上乗せ分)はN高グループには使えない。ただし単位制・通信制課程の授業料は国の就学支援金の上限内。県の奨学給付金(所得の要件あり・保護者が直接申請)は使える
  • 神奈川県内は7キャンパス。授業の中身は同じなので、通う日数と通いやすさをセットで考えて選ぶ