「N高のオープンキャンパスって、行ったほうがいいの?」
「説明会に行かないと、出願で不利になる?」
「子どもが行けそうにないけど、親だけで行ってもいい?」
N高を考えはじめると、こうした疑問が出てくると思います。とくに通信制高校の場合、全日制の学校見学のようなイメージがわきにくく、何をする場所なのかが分かりにくいところがあります。
N高の説明会とは、入学を考えている本人や保護者が学校のスタッフから直接話を聞ける場です。 学び方・コース・学費・入試について、説明を受けたり相談したりできます。 キャンパスで開かれるものと、自宅からオンラインで参加できるものがあります。
この記事では、公式サイトで確認できる説明会の種類と中身、所要時間、持ち物、保護者だけで参加できるもの、出願との関係を整理しました。私自身が通信制高校に入るときに、親と一緒に説明会に行ったときのことも少し書きます。
N高の説明会・オープンキャンパスの種類
N高グループの説明会は、公式サイトの「オープンキャンパス・個別相談会」のページから申し込みます。入口は「キャンパス・会場で参加する(通学をしながら学びたい方)」と「オンラインで参加する(オンラインで自宅から学びたい方)」の2つに分かれています。
2026年10月12日時点で掲載されていたものを、種類ごとにまとめます。
| 種類 | 形式 | 所要時間の目安 | 主な中身 |
|---|---|---|---|
| オープンキャンパス | キャンパス | 約2時間 | 概要説明、在校生の話、キャンパス見学、VR・AI体験、個別相談 |
| 超!オープンキャンパス | 新宿代々木・大宮・横浜・千葉などのキャンパス | 約2時間 | 大学進学・語学・eスポーツ・プログラミングなどのテーマ別ブース、生徒のプレゼン、個別相談 |
| 個別相談会 | キャンパス/電話/オンライン | 約1時間 | 個別の相談。キャンパスなら校舎見学も可能 |
| オンライン学校説明会 | Zoom | 約90分 | 学習内容、課外授業、学校生活、2つのコースの違い、卒業後の進路 |
| 高校の選び方ガイダンス | Zoom | 約1時間 | 中学生と保護者向け。高校の選び方、通信制の仕組み |
| 通信制高校ガイダンス | Zoom | 約1時間 | 高校生以上向け。転校のメリット・デメリット、タイミング |
| 体験授業 | キャンパス/Zoom | 1〜2時間 | 数学の授業体験、プログラミング(Unity)体験など |
(出典:N高グループ公式サイト「オープンキャンパス・個別相談会」のページと各イベントの詳細ページ。2026年10月12日確認。開催内容は回によって変わることがあります)
2026年10月12日に確認した時点で、その後1か月余りの一覧には、キャンパス・会場のイベントが全国で165件(地域別の随時受け付けの個別相談会を含む)、オンラインの日程つきのイベントが11件載っていました。キャンパス・会場のイベントを地域別に見ると、次のとおりです。
| 地域 | 件数 | 地域 | 件数 |
|---|---|---|---|
| 北海道・東北 | 17件 | 東海 | 15件 |
| 東京 | 21件 | 北陸・甲信越 | 13件 |
| 南関東(埼玉・千葉・神奈川) | 30件 | 大阪 | 15件 |
| 北関東(茨城・栃木・群馬) | 11件 | 近畿 | 19件 |
| 中国・四国 | 10件 | 九州・沖縄 | 14件 |
(出典:N高グループ公式サイト「キャンパス・会場で参加する」のページの地域別の件数。2026年10月12日確認)
1か月ほどの間に全国でこれだけの回があるので、日程が合わなくて参加できない、ということはあまりなさそうです。確認した時点では、和歌山のようにキャンパスのない地域で、外部の会場を借りた「学校説明会」もありました。
なお、「ネットコース説明会」のようにコース名を冠した回は、確認した一覧には見当たりませんでした。入口は「通学をしながら学びたい方」「オンラインで自宅から学びたい方」で分かれていますが、各回は対象の学年と、キャンパスかオンラインかで整理されています。
オープンキャンパスでは何をする?
オープンキャンパスは、キャンパスの雰囲気を実際に見て、在校生やスタッフから話を聞ける約2時間のイベントです。 2026年10月に確認した回のプログラムは、次のとおりでした。
1. 概要説明(30分):高校卒業資格を取るための学習内容、課外授業や職業体験、選べる通い方など
2. 在校生のプレゼンテーション・座談会:生徒が自分の学校生活を話す
3. 最先端学習体験:VRを使った学習環境やAIの体験
4. 個別相談:希望者のみ。コース選びや学費の相談
開催時間は、確認した回では11:00〜13:00(受付は10:45から)で、回によって違います。オープンキャンパスの紹介ページでは、生徒の創作作品を見学できることや、キャンパスへの通学やネット登校など通い方の選択肢を説明することも書かれています。
参加の対象は、紹介ページでは「現中学3年生、中学3年以上の方」、各回の詳細ページでは「全学年(中学生・高校生以上)対象」と、ページによって書き方が違います。中学1・2年生で参加を考えている場合は、申し込む前に確かめてください。中学2年生以下向けには、関連スクール「N中等部」の説明会も別に案内されています。
持ち物・服装・アクセス
キャンパスの場所と最寄り駅からの距離は、N高・S高のキャンパス一覧にまとめています。
超!オープンキャンパスと体験授業
確認した時点では、新宿代々木・大宮・横浜・千葉などのキャンパスで「超!オープンキャンパス」も開かれていました。概要説明と生徒のプレゼンテーションに加えて、大学進学・語学・eスポーツ・プログラミングなど、興味のあるテーマを選んで回れるブースがあるのが特徴です。
授業そのものを体験できる回もあります。
| 体験授業 | 形式 | 内容 |
|---|---|---|
| 一流講師によるN高の数学体験 | Zoom/キャンパス | ZEN Studyの講師による双方向の生配信授業。キャンパス版は大画面で受けたあと、在校生との数学グループワーク(中学3年生対象) |
| プログラミング体験会 | Zoom/キャンパス | オンラインはJavaScriptの基礎と、希望者のゲーム開発(Unity)体験。オンラインで制作体験をする場合はPCを自分で用意。キャンパス版はUnityでゲームの世界をつくり、体験用のPCは学校が用意 |
| テーマ別説明会「海外プログラム」 | Zoom | 海外留学・学内プログラム、海外大学進学のサポートと実績、在校生の体験談 |
(出典:N高グループ公式サイトの各イベントのページ。2026年10月12日確認)
「ネットで授業を受ける」というのが具体的にどういう感覚なのかは、説明を聞くより体験したほうが早いところです。本人が乗り気でない場合でも、ゲームやプログラミングの体験会なら行ってみる、という子もいると思います。
個別相談会:約1時間、随時受け付け
個別相談会は、スタッフと個別に話せる相談の場で、随時受け付けています。 所要時間は1時間程度です。
| 項目 | キャンパスの個別相談会 | オンラインの個別相談会 |
|---|---|---|
| 時間 | 10:00〜20:00(最終19:00〜)。キャンパスや日により前後 | 10:00〜19:00(最終18:00〜) |
| 相談方法 | キャンパス来校・電話・オンラインから選択 | ビデオ通話 |
| 校舎見学 | 可能 | — |
| 申し込み | 申し込みのあと【日程予約】で日時を指定 | 同じ。当日のURLはメールで届く |
(出典:N高グループ公式サイトの個別相談会のページ。2026年10月12日確認)
公式サイトのコース紹介のページには、「学費の詳細は個別相談会へ」「世帯年収などにより異なります。詳しくは個別相談会にお申し込みください」と書かれた箇所が何か所もあります。就学支援金を引いたあとの実際の学費や、うちの子の場合どのコースが合うかといった、家庭ごとに答えが変わる質問は、個別相談会が向いています。
学費の仕組みは、事前にN高等学校の学費はいくら?で確かめておくと、相談の時間を具体的な質問に使えます。
オンライン説明会・ガイダンス
オンラインの説明会は、Zoomで自宅から参加できます。 遠くてキャンパスに行けない場合や、まず話だけ聞いてみたい場合に使いやすい形です。
オンライン学校説明会
約90分の説明会で、高校卒業資格を取るための学習内容、課外授業や職業体験、ネットを活用した学校生活、2つのコースとその違い、卒業後の進路が説明されます。対象は「中学3年生以下」です。2026年10月12日に確認した時点では、その後1か月余りの間に、平日の夜と週末あわせて5回の予定が載っていました。
公式の案内には、「初めて通信制高校に問い合わせをした」「通信制高校の仕組みについて知りたい」「パンフレットだけでなく、学園スタッフからの説明を受けたい」という方におすすめ、と書かれています。
保護者だけで参加できるガイダンス
保護者だけで参加できると公式に明記されているのは、次の2つのオンラインガイダンスです。
| ガイダンス | 対象 | 公式の記載 |
|---|---|---|
| 高校の選び方ガイダンス | 中学1〜3年生 | 「保護者様のみのご参加も大歓迎です」。少人数で、カメラ・マイクは完全にオフでよく、途中の入退室も自由 |
| 通信制高校ガイダンス | 高校生・中学卒業以上 | 「保護者のみでもご参加いただけます」。転校のメリット・デメリットや、転校するタイミングも扱う |
(出典:N高グループ公式サイトの各ガイダンスのページ。2026年10月12日確認)
子どもがまだ説明会に行ける状態ではない、という家庭も多いと思います。カメラもマイクも切ったまま、親だけで「聴くだけ」参加できる形があるのは、最初の一歩としてはかなりハードルが低いと思います。今の高校から転校を考えている場合は、N高等学校への転入手続きガイドもあわせて読んでみてください。
反対に、キャンパスで開くプログラミング(Unity)体験会は「保護者様のみのご参加は承れません」とされています。そのほかのオープンキャンパスや個別相談会は、保護者だけの参加の可否が書かれていません。申し込みフォームの「入学をご検討の方との関係」には「保護者」の選択肢があるので、気になる場合は申し込みの前に問い合わせてください。
オンラインと対面、どちらを選ぶ?
迷ったときの目安を、状況別にまとめます。
| 状況 | 向いている形 | 理由 |
|---|---|---|
| まず全体を知りたい | オンライン学校説明会 | 自宅から90分で全体像が分かる |
| 本人が外に出るのが難しい | 保護者だけのオンラインガイダンス/オンラインの個別相談 | カメラ・マイクを切ったまま参加できるものがある |
| 通学コースを考えている | オープンキャンパス/キャンパスの個別相談会 | 通うことになるキャンパスの雰囲気・距離・在校生の様子を見られる |
| ネットコースを考えている | オンライン学校説明会/オンラインの個別相談 | 学習のほとんどが自宅なので、オンラインで十分なことが多い |
| 学費や家庭の事情を相談したい | 個別相談会 | 個別に約1時間。電話でも相談できる |
| 今の高校から転校したい | 通信制高校ガイダンス/個別相談会 | 転校のタイミングや単位の扱いを相談できる |
ネットコースでも、毎年の全国の会場でのスクーリングや、2年次の本校スクーリングなどで、学校に行く機会はあります。通う場所の雰囲気を一度見ておきたい場合は、近くのキャンパスのオープンキャンパスに参加するのもひとつの方法です。ネットコースの1日の流れはN高等学校のネットコースとは?に、通学コースの選び方はN高の通学コースの選び方に書いています。
説明会に行かないと出願できない?
公式サイトの入学案内・入学試験のページ・よくあるご質問には、説明会への参加が出願の条件だという記載はありません。 選抜の方法は、コースによって次のように分かれています。
| コース | 選抜方法 |
|---|---|
| ネットコース | 書類選考(必要に応じて面接試験) |
| 週5・週3・週1+コース(オンラインキャンパス) | 書類選考 |
| 週5・週3・週1+コース(リアルキャンパス) | 書類選考・筆記試験(35分)・面接試験(グループワークを含む、20分程度)。受験料15,000円 |
(出典:N高グループ公式サイト「入学案内」・「入学試験について」・「よくあるご質問」。2026年10月12日確認)
2027年4月入学の出願は、2026年9月中旬から2027年2月上旬まで、4つの期に分かれています(単願・併願あり)。週5・週3・週1+コースは、キャンパスの定員の状況によって途中で募集を止める可能性がある、とも書かれています。通いたいキャンパスが決まっているなら、個別相談で出願の時期も聞いておくと安心です。
期ごとの日程と親がやることはN高の出願はいつ?に、入試で落ちることがあるのかはN高等学校の受験に落ちることはある?にまとめています。
予約に必要なことと、予約したあとの連絡
予約は、各イベントのページにあるフォームから行います。入力する項目は、次のとおりです(2026年10月12日にフォームの表示を確認。入力・送信はしていません)。
予約したあとは、前営業日の夕方から夜にかけてリマインドのメールが届きます。キャンセルの連絡は不要とされています。学園からのメールは「support@nnn.ac.jp」から届くので、迷惑メールの設定をしている場合は受け取れるようにしておきます。
説明会のあとに電話がかかってくるかどうかは、公式には書かれていません。 個人情報保護方針には、集めた情報の使い道として「学校説明会、個別相談会、オープンキャンパス、体験授業及びその他本学園主催の各種イベント等に関するご案内のため」と書かれています。案内の連絡が来ることはある、と考えておくのが自然です。資料請求のときに届いたメールに、連絡について何が書かれていたかは、N高に資料請求してみたに書いています。
説明会と資料請求、どちらを先にする?
決まった順番はありません。そのうえで、迷っている場合は次の順番をおすすめします。
1. 資料請求:学校案内を手元に置いて、コース・学費・学校生活の全体を見る。家族で同じものを見ながら話せる
2. オンライン説明会・ガイダンス:自宅から、全体の説明を聞く。保護者だけでも参加できるものがある
3. オープンキャンパスか個別相談会:雰囲気を確かめたい・家庭の事情に合わせて相談したい段階で
中学1・2年生の場合は、保護者だけで参加できる「高校の選び方ガイダンス」や、N中等部の説明会から始めるのがよいと思います。資料請求は、届く募集要項が自分の学年のものになる中学3年生になってからで十分です。
先に資料を読んでおくと、説明会で「何を聞くか」がはっきりします。説明会の時間は限られているので、パンフレットに書いてあることを聞くより、うちの場合はどうなるかを聞くほうが、行った意味が大きくなります。
資料を読んだうえで聞きたいことは、N高に資料請求してみたの「説明会で確認すること」に、もう少し詳しくまとめています。
参加する前に、家族の中で「今回は何を決めたいのか」を一言でそろえておくのもおすすめです。たとえば「ネットコースと通学コースのどちらにするか」「今年の出願に間に合わせるか」「転校するなら何月か」などです。目的が決まっていると、説明会のあとに家族で話すときも、聞いた内容を同じ物差しで比べられます。本人が話したがらない場合は、親が聞きたいことだけを持って参加しても構いません。
私が通信制高校の説明会に行ったときのこと
最後に、私自身のことを少し書きます。私が通ったのはN高ではない別の通信制高校ですが、入学前に親と一緒に説明会に行きました。
いま振り返ると、説明会でいちばん持ち帰れたのは、細かい制度の話より、その学校がどんな子を迎えようとしているのかという雰囲気だったと思います。制度や数字は資料で読めます。説明会は、その学校の人の話し方や、迎え入れる姿勢を確かめる場として使うと、行く意味がはっきりすると思います。
本人が行けそうにないときは、無理に連れて行かなくても大丈夫です。保護者だけで参加できるオンラインのガイダンスもあります。不登校の子の進路について、急がなくていい時期の話は中学生が学校に行きたくないときにも書いています。
説明会で聞く前に、ネットで目にする「やめとけ」の中身を整理しておきたい場合は、N高等学校は「やめとけ」と言われるのはなぜ?を読んでみてください。
まとめ
- N高の説明会は、キャンパス・会場(オープンキャンパス・超!オープンキャンパス・個別相談会・体験授業)と、オンライン(オンライン学校説明会・ガイダンス・個別相談会)の2系統
- オープンキャンパスは約2時間。持ち物は筆記用具、服装自由、駐車場なし
- 個別相談会は約1時間で随時受け付け。学費や家庭の事情に合わせた相談に向いている
- 保護者だけで参加できると明記されているのは、オンラインの「高校の選び方ガイダンス」と「通信制高校ガイダンス」
- 説明会への参加が出願の条件だという記載はない。参加費・定員の記載もない
- 迷ったら、資料請求 → オンライン説明会 → オープンキャンパスか個別相談の順で。資料を先に読んでおくと、説明会で「うちの場合」を聞ける