「通信制高校って、どこが人気なの?」
「たくさんありすぎて、どこから見ればいいか分からない」

通信制高校を探しはじめると、学校の数の多さに驚くと思います。文部科学省の学校基本調査によると、2026年の通信制高校の在学者は311,792人で過去最多になりました(学校数は358校)。

通信制高校の人気ランキングとは、たくさんの人に選ばれている学校を順番に並べたものです。 ただ、ネットで見かけるランキングの多くは、何を基準に並べているのかがはっきりしません。

そこでこの記事では、文部科学省が公開している全国349校の「在籍生徒数」だけを基準にして、生徒数の多い順にランキングを作りました。口コミや主観的な点数は使っていません。書いているのは、中学で学校に行けなくなり、N高とは別の通信制高校を出た店長です。いまは自分の店で、N高の生徒たちを雇っています。

このランキングの基準

ランキングに使ったのは、文部科学省の「通信制高等学校情報発信サイト」に載っている学校ごとの在籍生徒数です。全国の通信制高校の本校349校について、収容定員数と在籍生徒数が公開されていて、一覧のデータもダウンロードできます。

(2026年10月17日確認)

在籍生徒数を基準にした理由は、「実際にその学校を選んで、いま通っている人の数」だからです。広告の量や口コミの点数と違って、学校が国に届け出た数字なので、同じ物差しで比べられます。

通信制高校 生徒数ランキング TOP20(学校単体)

まず、学校ごとの在籍生徒数のランキングです(私立・株式会社立)。

順位学校名本校の所在地在籍生徒数
1N高等学校沖縄県19,073人
2クラーク記念国際高等学校北海道14,259人
3S高等学校茨城県13,213人
4屋久島おおぞら高等学校鹿児島県10,374人
5飛鳥未来高等学校奈良県9,987人
6飛鳥未来きずな高等学校宮城県9,323人
7星槎国際高等学校北海道7,243人
8飛鳥未来きぼう高等学校茨城県5,680人
9日本航空高等学校山梨県5,398人
10第一学院高等学校 高萩校茨城県5,235人
11鹿島朝日高等学校岡山県4,923人
12鹿島学園高等学校茨城県4,878人
13ルネサンス大阪高等学校大阪府3,772人
14科学技術学園高等学校東京都3,550人
15第一学院高等学校 養父校兵庫県3,417人
16精華学園高等学校山口県3,392人
17あずさ第一高等学校千葉県3,067人
18向陽台高等学校大阪府2,939人
19中央国際高等学校千葉県2,762人
20R高等学校群馬県2,704人

(出典:文部科学省「通信制高等学校情報発信サイト」の学校一覧データ。令和8年4月1日時点の掲載・在籍者数は入学式の日時点。2026年10月17日確認)

20位までで、すべて全国から入学できる広域通信制の学校です。本校の所在地は北海道から沖縄まで散らばっていますが、キャンパスや学習の拠点を全国に持つ学校も多く、本校のある県に住んでいなくても入学できます。

「本校の所在地」は、スクーリングの場所にも関わる

表の「本校の所在地」は、ただの住所ではありません。N高グループのように、在学中に一度は本校でスクーリングを行う学校では、本校が遠いと旅費や宿泊の負担が変わります。N高グループは、同じ授業内容でも、N高は沖縄、S高は茨城、R高は群馬と本校の場所だけが違い、出願のときに選べます。

広域通信制は全国から入学できる学校、狭域通信制は本校のある都道府県と隣の県など、決まった地域からしか入学できない学校です。ランキング上位は広域の学校が中心ですが、地元の狭域の学校が合う場合もあります。スクーリングの日数や会場は学校ごとに違うので、候補の学校ごとに確かめてください。N高の場合はN高のスクーリングは必須?、3校の違いはN高・S高・R高の違いは?にまとめています。

通信制高校 生徒数ランキング(グループ合計)

同じ学校法人や同じ会社が、名前の違う複数の通信制高校を運営していることがあります。グループでまとめると、順位は次のようになります。

順位グループ内訳在籍生徒数の合計
1N高グループ(学校法人角川ドワンゴ学園)N高 19,073・S高 13,213・R高 2,70434,990人
2飛鳥未来高校グループ(学校法人三幸学園)飛鳥未来・きずな・きぼうの3校24,990人
3クラーク記念国際(学校法人創志学園)クラーク記念国際のみ(同じ法人のクラークNEXT 213人・創志学園高 401人を含めると14,873人。順位は変わらない)14,259人
4屋久島おおぞら(学校法人KTC学園)1校10,374人
5カシマの通信(鹿島朝日・鹿島学園・鹿島山北)別法人の姉妹校3校10,335人
6第一学院(株式会社ウィザス)高萩校・養父校8,652人
7ルネサンス高校グループ(ブロードメディア株式会社)大阪・豊田・茨城(ルネサンス高等学校)の3校8,213人
8星槎国際(学校法人国際学園)1校7,243人
9日本航空(学校法人日本航空学園)1校5,398人
10つくば開成(学校法人つくば開成学園)6校4,756人

(出典:同上のデータを当サイトで合算。2026年10月17日確認)

グループで数えると、N高グループは2位と約1万人の差があります。 N高グループは公式サイトで「生徒数日本一」と案内していますが(2026年3月末時点で全校36,371名)、文部科学省の掲載データで比べても、それが裏付けられる形です。以前、N高の生徒数は日本一?では、学校基本調査には学校別の数字がないため順位は検証できないと書きました。その後、文部科学省の通信制高等学校情報発信サイトに学校ごとの在籍生徒数が載っていることが分かったので、この記事で比べ直しています。

全国の通信制高校生のうち、N高グループは約9人に1人

文部科学省の学校基本調査(2026年5月1日現在・速報)では、通信制高校の在学者は全国で311,792人、うち私立が250,220人でした。N高グループが情報公開ページで公表している同じ2026年5月1日時点の在籍者(34,990人。文科省サイトの数字と同じ)で割ると、全国の通信制高校生の約11.2%、私立の約14.0%にあたります(当サイトの計算)。通信制高校生の、おおよそ9人に1人がN高グループに通っている計算です。

1位のN高等学校は、どんな学校か(公式情報の要点)

ここからは、1位のN高について、当サイトで調べてきた公式情報の要点をまとめます。

N高の学費はN高等学校の学費はいくら?に、進学実績の読み方はN高等学校の進学実績は?に、全体像はN高等学校とは?にまとめています。

生徒数が多いことの裏には、こうした「自分で選んで入る」生徒がいる、という面もあるのだと私は感じています。一方で、N高に向いていない人もいます。不安に思われやすい点はN高等学校は「やめとけ」と言われるのはなぜ?で、公式の数字をもとに検証しています。

2位以下の主な学校

2位以下の主な学校を、同じデータの収容定員と、当サイトの関連記事と一緒に並べます。

学校在籍生徒数収容定員当サイトの関連記事
クラーク記念国際14,259人20,000人N高とクラーク記念国際はどっち?
屋久島おおぞら10,374人17,500人KTCおおぞら高等学院は「やばい」?(サポート校の「おおぞら高等学院」とあわせて「おおぞら高校」と呼ばれる仕組みも)
飛鳥未来(3校)24,990人(3校計)39,400人(3校計)N高と飛鳥未来はどっち?
第一学院(2校)8,652人(2校計)13,500人(2校計)第一学院高等学校は「やばい」?

(出典:文部科学省「通信制高等学校情報発信サイト」の学校一覧データ。2026年10月17日確認)

サポート校はランキングに入らない

トライ式高等学院やおおぞら高等学院のようなサポート校は、このランキングには入っていません。サポート校の生徒は、提携先の通信制高校に籍があるので、高校の在籍生徒数にすでに含まれているからです。サポート校の人数を足すと、二重に数えることになります。

たとえばトライ式高等学院の公式サイトには「在籍生徒数3,500名以上」という言葉が出てきますが、これは「在籍生徒数3,500名以上の通信制高校・サポート校において進学率全国1位」という比較の条件で、トライ式自身の生徒数ではありません。サポート校の仕組みと学費はトライ式高等学院は「やばい」?で整理しています。

定員に対して、どれだけ埋まっているか

生徒数とは別に、もう一つ「人気」を見る物差しがあります。学校ごとに国が認めた収容定員に対して、在籍生徒がどれだけいるか、です。同じデータに収容定員も載っているので、生徒数上位10校で計算してみました。

学校収容定員在籍生徒数定員に対する割合
N高等学校20,000人19,073人約95%
クラーク記念国際20,000人14,259人約71%
S高等学校20,000人13,213人約66%
屋久島おおぞら17,500人10,374人約59%
飛鳥未来11,790人9,987人約85%
飛鳥未来きずな12,610人9,323人約74%
星槎国際8,000人7,243人約91%
飛鳥未来きぼう15,000人5,680人約38%
日本航空8,000人5,398人約67%
第一学院 高萩校7,500人5,235人約70%

(出典:同上のデータから当サイトで計算。2026年10月17日確認)

N高は、定員2万人に対して約95%が埋まっています。 生徒数が最も多いうえに、定員の枠もほぼ使い切っている、ということです。

ただし、定員の割合は学校の方針(あえて定員を大きく取っている、など)でも変わるので、これだけで人気を判断することはできません。生徒数と合わせて、参考の一つとして見てください。

21位〜40位の学校

TOP20に続く学校も挙げておきます。地域に根づいた学校や、専門分野に強い学校も入っています。

順位学校名本校の所在地在籍生徒数
21さくら国際高等学校長野県2,601人
22成美学園高等學校千葉県2,442人
23勇志国際高等学校熊本県2,408人
24ルネサンス豊田高等学校愛知県2,396人
25未来高等学校愛媛県2,282人
26長尾谷高等学校大阪府2,223人
27NHK学園高等学校東京都2,201人
28ヒューマンキャンパス高等学校沖縄県2,189人
29ルネサンス高等学校茨城県2,045人
30ヒューマンキャンパスのぞみ高等学校千葉県2,017人
31東海大学付属望星高等学校東京都1,996人
32松陰高等学校山口県1,902人
33八洲学園高等学校大阪府1,859人
34翔洋学園高等学校茨城県1,831人
35北海道芸術高等学校北海道1,741人
36キラリ高等学校静岡県1,729人
37日々輝学園高等学校栃木県1,667人
38明聖高等学校千葉県1,596人
39大阪つくば開成高等学校大阪府1,463人
40ID学園高等学校長野県1,443人

(出典:同上。2026年10月17日確認)

公立の通信制高校も、実は大きい

このランキングは、私立(株式会社立を含む)の学校を対象にしています。全国の本校349校のうち、私立と株式会社立は267校で、在籍生徒の合計は約24万5千人です。一方で、公立の通信制高校にも生徒数の多い学校があります。 同じデータで公立を見ると、2,000人を超える学校が5校ありました。埼玉県立大宮中央(4,072人)、北海道有朋(3,406人)、神奈川県立横浜修悠館(2,437人)、鹿児島県立開陽(2,322人)、大阪府立桃谷(2,037人)です。

公立の通信制は、学費が私立よりかなり安い一方、入学できるのは原則としてその都道府県に住んでいる人で、自分でレポートを進める比重が大きい学校が多いと言われます。私立と公立のどちらが合うかは、費用だけでなく、サポートの必要度で考えるのがおすすめです。

前の年から、どう変わった?

N高グループは、2016年4月の開校時の1,482名から、約10年で24.5倍になりました。生徒数の推移はN高の生徒数は日本一?に年ごとの表でまとめています。

通信制高校全体の在学者は、1年で約6,600人増えて過去最多になりました(学校基本調査)。学校ごとの前の年からの増減は、学校によって公表している時点や数え方が違うため、この記事では一覧にしていません。気になる学校は、各校の情報公開のページで、同じ時点どうしを比べてください。

生徒数ランキングを見るときの注意点

ランキングは分かりやすい反面、読み方を間違えると判断を誤ります。

そして何より、生徒数が多いことと、その子に合うことは別の話です。規模が大きい学校の利点と注意点は、N高の生徒数は日本一?の後半に書きました。

ランキングだけで決めないための見方

ランキングは、候補を絞る入口として使うのがおすすめです。そのうえで、次の点を学校ごとに見比べてください。

通信制高校の選び方全体は通信制高校の選び方|後悔しないための7つのチェックポイントに、通信制の仕組みそのものは通信制高校とは?にまとめています。

気になる学校が決まったら、まずは資料を取り寄せて、同じ項目で見比べるのが早道です。N高の資料を取り寄せたときに届いたものはN高に資料請求してみたに書いています。

まとめ

  • 文部科学省の通信制高等学校情報発信サイトの在籍生徒数で比べると、1位はN高等学校(19,073人)、2位クラーク記念国際(14,259人)、3位S高等学校(13,213人)
  • N高グループ(N・S・R高)は34,990人で、グループでも1位。2位の飛鳥未来高校グループ(24,990人)と約1万人差
  • 全国の通信制高校生(311,792人)の約9人に1人がN高グループ(当サイトの計算)
  • サポート校は提携先の高校に籍があるため、ランキングには入らない
  • 生徒数は「選ばれている数」の客観的な目安。ただし合うかどうかは、通い方・学費・スクーリング・サポート・進路で見比べる