「N高は聞いたことがあるけれど、S高等学校って何だろう」——そう思って検索された方が多いと思います。名前がアルファベット1文字で、正式名称なのか略称なのかも判然としない。おまけに本校は茨城県にあるらしい、と。
比較対象になるN高そのものについてはN高等学校とは?にまとめてあるので、あわせて読むと違いがつかみやすいはずです。
親族にN高へ通っている子がいます。その子の親は通信制という仕組みがよくわからないまま不安を抱えていて、私が相談を受けていた時期がありました。「N高とS高は何が違うのか」も、そのとき出た質問のひとつです。ただ、私の身近にいるのはN高生ばかりで、S高生はいません。ですからこの記事のS高に関する記述は、公式が出している文書で一つずつ確認したものだけにしています。
この記事でわかることは4つです。
- S高等学校の正式名称と成り立ち、履歴書への書き方(公式のプレスリリースと厚生労働省の手引きで確認)
- N高とは何が違い、何が同じなのか。そしてどちらを選べばいいのか(偏差値・学費・合格率を含む)
- 茨城つくば本校で行われる3泊4日のスクーリングの中身
- 公表されている進学実績と、その数字の読み方
注意したいこと
この記事の内容は、資料請求で入手した公式パンフレット「学校案内」(2026年版)と、2026年8月8日にN高グループの公式サイトで確認した情報をもとにしています。学費・日程・プログラムの内容は年度によって変わります。公開情報で確認できなかったことは、推測せず「確認できませんでした」と書いています。出願を検討される段階では、最新の生徒募集要項でご確認ください。
S高等学校とは?まず基本情報から整理します
S高等学校とは、学校法人角川ドワンゴ学園が運営する、単位制・通信制課程(広域)の高等学校です。 ネットを使った学習を軸にしていて、卒業すれば全日制と同じ高校卒業資格が得られます。
まず、公式サイトに掲載されている基本データを一覧にします。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 学校名 | S高等学校 |
| 学校法人名 | 学校法人角川ドワンゴ学園 |
| 本校 | 茨城つくば本校 |
| 所在地 | 〒300-4204 茨城県つくば市作谷578番地2 |
| 開校 | 2021年4月 |
| 課程 | 単位制・通信制課程(広域) |
| 学科 | 普通科 |
| 開校時間 | 月曜日〜金曜日 9:00〜18:00(土日祝は休み。イベント開催時のみ開校) |
| 本校スクーリング | 3泊4日(原則2年次) |
(出典:公式サイト「S高等学校 茨城つくば本校」 2026年8月8日確認)
ここで押さえておきたいのは、S高が単独で存在する学校ではなく、N高・R高と合わせた「N高グループ」の一校だという点です。3校あわせた全校生徒数は36,371名(2026年3月末時点)と公式サイトに示されています。
つまりS高を検討するということは、N高グループという大きな仕組みの中で、入り口として3つある学校名のうちの1つを選ぶということになります。この構造がわかると、以降の話が一気に整理されます。
通信制高校そのものの仕組み(レポート・スクーリング・単位)をまだ知らない方は、先に通信制高校とは?仕組みと全日制との違いを卒業生が解説を読んでいただくと、この記事の内容がつながりやすくなります。
S高等学校の正式名称は?
正式名称は「S高等学校」です。 「S高」のほうが略称で、アルファベットの「S」を含んだ形が、そのまま登記されている学校名になります。「◯◯S高等学校」のような長い正式名称があるわけではありません。
正式に書く場合は、次のような表記になります。
| 書き方 | 表記 |
|---|---|
| 学校名(正式) | S高等学校 |
| 法人名を含めた表記 | 学校法人角川ドワンゴ学園 S高等学校 |
| 略称 | S高 |
| 課程・学科 | 単位制・通信制課程(広域)/普通科 |
出願書類や履歴書に書くときも、学校名の欄は「S高等学校」です。検索して「正式名称がわからない」と感じるのは、多くの高校名にある地名や法人名が校名に入っていないからで、情報が隠されているわけではありません。
出願の段階でいうと、資料請求をすると届く封筒に「2027年度 生徒募集要項」「出願書類」「返信用封筒」が同梱されています。返信用封筒の表面には出願校(N高等学校/S高等学校/R高等学校)に○をつける欄があり、ここでも表記は「S高等学校」です。出願書類そのものは公式サイトでもPDFで公開されていますが、返信用封筒は簡易書留で郵便局の窓口から出すものだという注意書きは、届いた紙のほうで確認しました。資料請求で実際に何が届いたかは、同梱物の一覧と注意点を別の記事にまとめています。
S高等学校の履歴書の書き方は?「S高等学校」とだけ書けばいいですか?
学校名の欄は「S高等学校」、そこに学科の「普通科」を添える形が、公的な手引きに沿った書き方です。 厚生労働省がハローワークインターネットサービスで公開している「応募書類の作り方」(2026年9月6日確認)では、固有名詞は正式な名称・表示で記載するとされ、高等学校の学歴については学科も記載するとされています。
| 欄 | どう書くか |
|---|---|
| 学校名 | S高等学校 |
| 学科 | 普通科 |
| 課程(通信制課程) | 記載を求める記述は見当たりませんでした |
公式サイトの学校法人概要には、S高等学校の卒業資格が「高等学校 普通科」と記載されています(2026年9月6日確認)。ですので「S高等学校 普通科 卒業」と書けば、事実としても手引きの要件としても足ります。学歴欄では入学と卒業を別の行にして、年月は事実どおりに書きます。
| 年 | 月 | 学歴・職歴 |
|---|---|---|
| (入学年) | (入学月) | S高等学校 普通科 入学 |
| (卒業年) | (卒業月) | S高等学校 普通科 卒業 |
S高はN高グループの一校ですが、S高を卒業した人が「N高等学校」や「N高グループ」と書くのは事実と異なります。 手元の生徒証や卒業証書に書かれた「S高等学校」を、そのまま書き写すのが確実です。
「通信制課程」まで書き添えるかどうかは、書く義務があるという根拠も、書いてはいけないという決まりも見つかりませんでした。提出先から様式や記入方法の指定がある場合は、そちらが優先します。N高に在籍した場合の書き方と、願書・奨学金・大学入学共通テストなど履歴書以外の書類での扱いは、N高等学校の正式名称は?履歴書・書類への正しい書き方にまとめました。
S高等学校の「S」は何のSですか?
公式のプレスリリースに、由来が書かれています。 2021年3月3日に公開された「『S高等学校』設置認可のお知らせ」には、次のように説明されています。
S高の“S”には、SUPER・SPECIAL・SHINE・SPECTACLEなど、さまざまな“S”を生徒一人ひとりが見つけ、自分だけの“S”を創れるように、という想いが込められています。
(学校法人角川ドワンゴ学園「『S高等学校』設置認可のお知らせ」 2026年8月8日確認)
つまり「Sは◯◯の略です」と1つに決まっているのではなく、あえて決めていないというのが公式の答えです。同じプレスリリースには、初代校長にエンジニア出身で角川ドワンゴ学園のプログラミング教育を構築してきた人物が就任したことも記載されています。
「高校卒業資格」は全日制と同じですか?
同じです。 同じプレスリリースには「S高等学校は学校教育法第一条に定められた高等学校です。全日制高校と同じ『高校卒業資格』を取得することができます」と明記されています。
公式サイトのよくある質問でも、N高・S高・R高の3校がいずれも学校教育法第一条に定められた高等学校であることが確認できます(2026年8月8日確認)。いわゆる「一条校」なので、卒業証書の効力も、大学受験の資格も、全日制の高校と変わりません。
注意したいこと
ここは混同されやすいところなので補足します。通信制高校を名乗る事業者の中には、高校卒業資格そのものは別の学校で取る前提の「サポート校」も存在します。サポート校は学校教育法上の高等学校ではないため、そこだけに通っても卒業資格は得られません。
S高はサポート校ではなく高等学校そのものなので、この二重構造の心配は当てはまりません。ただし他校と比較する際は、その学校が一条校なのかサポート校なのかを最初に確認することをおすすめします。
お子さんと話すときも、紙の資料が1部あると話が具体的になります。
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※N高等学校の公式サイトに移動します。資料請求は無料です(デジタルパンフレットはメールですぐ届きます)
N高とS高は何が違うの?
公式サイトによると、違いは本校スクーリングの会場だけです。 公式サイトのトップページには「N高、S高、R高の主な違いは3年に1度の本校スクーリング会場のみ。学費や学びの内容に違いはありません」と掲げられており、よくある質問のページでも次のように説明されています。
スクーリングの日程や本校スクーリングの場所が違います。原則2年次に参加する本校スクーリングは、在籍する本校(N高の本校は沖縄県うるま市、S高の本校は茨城県つくば市、R高の本校は群馬県桐生市)で行われます。
(N高グループ公式サイト「よくある質問」 2026年8月8日確認)
これを「違うところ」「同じところ」に分けて並べると、こうなります。
| N高等学校 | S高等学校 | |
|---|---|---|
| 本校 | 沖縄伊計本校(沖縄県うるま市) | 茨城つくば本校(茨城県つくば市) |
| 本校スクーリングの宿泊 | 4泊5日 | 3泊4日 |
| 開校 | 2016年4月 | 2021年4月 |
| 運営法人 | 学校法人角川ドワンゴ学園 | 同じ |
| 課程・学科 | 単位制・通信制課程(広域)/普通科 | 同じ |
| 学費 | 3校共通 | 同じ |
| コース(ネット/週5・週3/週1+) | 3校共通 | 同じ |
| ネット学習・課外授業・部活動 | 3校共通 | 同じ |
| リアルキャンパス | 全国100カ所以上をグループで共有 | 同じ |
太字にした3行以外は、すべて「同じ」です。S高だから授業が違う、S高だから部活が少ない、といったことはありません。 通うキャンパスも3校で共有されているので、「近くのキャンパスに通いたいからN高」という選び方をする必要もありません。
なぜ学校が3つに分かれているのですか?
制度上の理由がいちばん納得しやすいと思います。通信制高校には「本校」という拠点が制度上必要で、その本校が3カ所あるから、学校名も3つあるという構造です。
公式サイトのよくある質問にも、3校の違いについて「スクーリングの日程や本校スクーリングの場所が違います」とだけ書かれています。学校の格や難易度が分かれているわけではない、と読み取れます。
なお、S高の本校校舎はつくば市にあった中学校の廃校を再活用したものだと、前述のプレスリリースに記載されています。学校として使われていた建物を、そのまま高校の本校として使っているわけです。
結局、N高とS高のどちらを選べばいいですか?
「どちらでもいい」というのが、公開情報から導ける正直な答えです。 決め手になるのは学校の優劣ではなく、本校スクーリングの行き先のほうです。
そう言い切れる理由は3つあります。
- 学費・コース・カリキュラム・キャンパス・部活動が共通だと公式に明記されています(2026年9月6日確認)。選んで差がつく項目が、そもそもありません
- 学校別の進学実績・合格率は公表されていません(2026年9月6日確認)。在籍者数だけは公式サイトの「情報公開」で学校別に公表されていて、2026年5月1日時点でS高は13,213名、R高は2,704名です(2026年10月27日確認)。つまり「実績が良いほうを選ぶ」という比べ方は、公開情報の範囲ではできません
- 違うのは本校の場所(沖縄伊計/茨城つくば/群馬桐生)と、本校スクーリングの日数、開校年だけです
ですから判断は「わが子を、沖縄へ4泊5日で送り出すか、つくばへ3泊4日で送り出すか」に還元されます。旅費と移動時間、そして本人が行きたいと思うかどうか。 この3点で決めて差し支えないと思います。
ただしWeb出願の登録後に志望校は変更できないので、決めるのは出願前です。移動の負担・費用・本人の希望という軸での比較は、R高を含めた3校分をN高・S高・R高の違いは?主な違いは本校スクーリングの場所に整理しました。この記事では以降、「S高がどんな学校か」に集中します。
S高等学校に偏差値はありますか?
ありません。 偏差値は学力試験の結果と合否のデータをもとに模試会社が算出する数値ですが、S高の入試は書類選考が中心で、リアルキャンパスでは筆記試験もありますが、合格ラインの点数や倍率は公表されていません。偏差値を出すもとになるデータがないのです。
ネット上には「S高等学校の偏差値は◯◯」という数字を載せたページもありますが、公式が発表している数字ではありません。「低い」のではなく、偏差値という物差しで測られていない、というのが正確な理解になります。
公式サイトに記載されている選考方法は次のとおりです(2026年8月8日確認)。
| コース | 選抜方法 |
|---|---|
| ネットコース | 書類選考(必要に応じて面接試験を実施) |
| 週5・週3・週1+コース(オンラインキャンパス) | 書類選考 |
| 週5・週3・週1+コース(リアルキャンパス) | 書類選考+筆記試験+面接(グループワークを含む) |
入学時期はネットコースが4月・7月・10月・1月の年4回、入学検定料は5,000円です。リアルキャンパスへの入学を希望する場合は、これとは別に受験料15,000円が出願時に必要と公式サイトに記載されています。
出願はWeb出願で、N高・S高・R高のどれか1つを選んで登録します。登録後に志望校を変更することはできないと明記されているので、3校のどれにするかは出願前に決めておく必要があります。
注意したいこと
偏差値がないからといって、出願すれば全員が入れるという意味ではありません。選考が行われる以上、結果として不合格になる可能性は残ります。 出願の時期や年度によって条件が変わることもあります。
偏差値がない学校の入試の仕組みと、「偏差値がない=学力が低い」という誤解については、N高等学校に偏差値がない理由は?入試の仕組みと学力の実態で詳しく書きました。S高もN高と同じ選考の仕組みなので、そのまま当てはまります。
S高等学校の合格率はどれくらいですか?
公表されていません。 2026年9月6日に公式サイトの入学試験についてを確認しましたが、合格率・志願倍率・募集定員のいずれも記載がありませんでした。資料請求で届いた2027年度の生徒募集要項にも、これらの数字は載っていません。
ですので「S高の合格率は◯%」という数字を見かけても、それは公式が発表したものではありません。偏差値と同じで、公表されていないものをどこかで推定した値だと考えたほうが安全です。不合格になる要因と出願前に準備できることはN高等学校の受験に落ちることはある?にまとめてあり、選考の仕組みは3校共通なのでS高にもそのまま当てはまります。
細かい条件は年度で変わるので、最新の資料を1部取り寄せておくと確認が早いです。
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※N高等学校の公式サイトに移動します。資料請求は無料です(デジタルパンフレットはメールですぐ届きます)
S高等学校の学費はいくらですか?
N高・R高と同額です。 ネットコースは先引きを使えば3年間で199,000円(2027年度 生徒募集要項)で、S高だけにかかるのは茨城つくば本校スクーリングの参加費用と、そこまでの交通費です。コース別の金額や転入・提携スクールの場合の扱いは、S高に通う場合の学費を1つにまとめた記事に分けました。
茨城つくば本校とはどんな場所ですか?
茨城つくば本校とは、S高等学校の本校であり、S高生が2年次に宿泊型スクーリングで訪れる場所です。 所在地は茨城県つくば市作谷578番地2で、2021年4月に開校しました。
この校舎はつくば市にあった中学校の廃校を再活用した建物です。公式パンフレット「学校案内」(2026年版)には、つくば本校について「運動場のほかに、広い体育館、柔道場など思い切り体を動かせる施設がたくさんあります」という説明がありました。
公式パンフレットでのS高のキャッチコピーは「神話と最先端技術が調和する学園都市つくば」。筑波大学やJAXAが集まる「科学技術の知の街」と、万葉集にも歌われた筑波山。つくばが持つこの2つの顔は、後述する本校スクーリングの課外活動の行き先に、そのまま表れています。
つくば本校へのアクセスは?
最寄り駅やバス経路などのアクセス情報は、公式サイトの公開ページでは確認できませんでした(2026年8月8日確認)。公式サイトの本校ページに掲載されているのは、住所と地図、そして開校時間(月〜金 9:00〜18:00、土日祝は休みでイベント開催時のみ開校)です。
本校スクーリングの移動の起点は次の章で、旅費の見積もりはつくば本校のスクーリング費用の記事で扱います。
なお、公式サイトのスクーリング案内には、沖縄伊計本校(N高生のみ)・茨城つくば本校(S高生のみ)・群馬桐生本校(R高生のみ)でも、全国拠点のスクーリングが行われているという記載があります。つまりつくば本校は、2年次の宿泊行事の会場であると同時に、1・3年次の通いのスクーリング会場としても使われることがある、ということです。
迷っているうちは、比べる材料を手元にそろえておくのが早いです。資料は無料です。
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S高の本校スクーリングでは何をしますか?
S高生は原則2年次に、茨城つくば本校で3泊4日の本校スクーリングに参加します。 公式サイトのスクーリングページには、S高について「1・2回目いずれかを3泊4日の本校スクーリングに参加し、いずれかを3日間程度の全国拠点のスクーリングに参加する」と説明されています(2026年8月8日確認)。
そして公式パンフレット「学校案内」(2026年版)には、この4日間のスケジュール例が時間割の形で掲載されていました。公式が出している数少ない具体例なので、そのまま整理します。
| 日 | おおまかな流れ |
|---|---|
| 1日目 | 東京駅に集合 → 本校へ移動 → HR → 昼食 → 特別活動 → レクリエーション → 保健 → HR → ホテルへ移動 → 夕食 → フリー |
| 2日目 | 朝食後に本校へ → 特別活動・家庭総合 → 論理・表現Ⅰ → 昼食 → 美術Ⅰ・数学A・日本史探究・論理国語 → ホテルへ移動 → 夕食 → フリー |
| 3日目 | 朝食後に本校へ → 特別活動・総合的な探究・体育Ⅱ → 昼食 → 体育Ⅱ・生物基礎 → 後夜祭 → ホテルへ移動 → 夕食 → フリー |
| 4日目 | 朝食後に課外活動場所へ → 出発準備 → 課外活動(筑波山散策) → 昼食(料亭で会席料理) → 課外活動(JAXA筑波宇宙センター) → 東京駅へ移動して解散 |
(出典:公式パンフレット「学校案内」(2026年版)茨城つくば本校スクーリングのスケジュール例。※標準履修モデルの場合の時間割例で、参加時期や履修科目、季節・天候により内容が異なると注記されています)
この表から読み取れることを3つ挙げます。
- 学校案内のスケジュール例では集合と解散は東京駅で、本校のあるつくば市までは学校側が用意した移動に乗る形です(公式サイトの注記では「東京駅またはつくば駅を予定」)
- 中日の2日間は、朝から夕方まで教科の授業がぎっしり入っています。 観光旅行のような日程ではありません
- 毎晩「フリー」の時間が置かれています。 夕食後の時間が空いていて、3日目には後夜祭もあります
課外活動の中身
パンフレットには、つくば本校ならではの課外活動が写真つきで紹介されていました。
| 内容 | 説明(パンフレットの記載より) |
|---|---|
| JAXA筑波宇宙センター | 展示館「スペースドーム」でペンシルロケットや人工衛星を見学し、宇宙開発の歴史を学ぶ。正面広場には全長約50mの「H-Ⅱロケット」の実機が展示されている |
| 地図と測量の科学館 | 日本の地図や測量に関する歴史と原理から現在の技術までを学べる、国土地理院の施設を見学 |
| 筑波山神社 | 筑波山をご神体と仰ぐ、3千年以上の歴史と信仰を持つ古社。「ガマの油売り口上」にちなんだ置物や陣中油が売られている |
| 染色体験 | つくばの特産品であるブルーベリーを使った染色体験。つくばの魅力を発信する事業についての話も聞く |
| 家庭科(調理実習) | 茨城県名産のブルーベリーなどを使い、グループごとに調理実習 |
| 名物 | 「宇宙旅行の気分が味わえる新食感フード」として宇宙食が紹介されている |
宿泊先については、パンフレットにつくば市の「亀の井ホテル筑波山」と記載がありました(「つくばグランドホテル」から名称変更したもので、宿泊施設は変更となる場合があると注記されています)。
一覧にして眺めると、性格がはっきりします。「科学のまち」と「神話の山」という、つくばの2つの顔をそのまま4日間に落とし込んだ構成です。宇宙センターと3千年の古社が同じ行程に並ぶ学校行事は、そう多くないと思います。
私の経験から
FPとして教育費の相談を受けていて感じるのは、授業料は1円単位で比較されるのに、移動にかかるお金は最後まで計算の外に置かれがちだということです。S高とN高で学費表が同じである以上、家計に差を生むのは本校スクーリングの旅費のほうになります。
そのうえでS高について私が「これは家計に親切な設計だ」と思ったのが、スケジュール例の集合・解散が東京駅だという点でした。パンフレットのスケジュール例を見て、正直なところ少し驚きました。つくば市までの現地移動が行程に組み込まれているということは、家庭が見積もるべき費用が「自宅から東京駅までの往復」1本に絞られるからです。
沖縄本校の場合は那覇空港が集合場所になるので、航空券の価格という、時期によって大きく振れる変数が入ります。それに比べると、東京駅までの鉄道運賃は事前に調べやすく、ぶれ幅も小さい。金額の高い安いではなく、見積もりの立てやすさが違うということです。
私が家計相談ですすめているのは、この旅費を入学した月から24か月で割って積み立てておく方法です。本校スクーリングが原則2年次であることは入学前からわかっているので、突然降ってくる出費ではありません。先に金額が読めるものは、ただの計画にできます。
注意したいこと
本校スクーリングの費用は、2026年8月8日の確認時点では公式サイトに金額の記載がありませんでしたが、その後スクーリングのページのよくある質問に目安が加わりました。本校スクーリング参加費用(現地での学習・活動費用、集合場所から本校までの往復移動費、宿泊・朝昼夜食費用)は「年度によって異なりますが、6万円〜7万円程度となることが多い」とされ、これとは別に自宅から集合場所までの交通費がかかります(2026年10月27日確認)。目安は3校まとめての記載で、S高単独の金額ではありません。なお同じページでは、S高の集合解散は「東京駅またはつくば駅を予定」(スケジュール例は東京駅のケース)とされる一方、費用の回答では自宅からの交通費の行き先が「つくば駅(S高)」と書かれています。確定額と集合場所は募集要項や個別相談で確認してください。
また、宿泊が難しい場合の規定も公式に用意されています。①住民税非課税世帯および生活保護世帯の生徒、②医師の診断により本校でのスクーリング参加が困難な生徒については、本校に相談のうえ指定様式で校長に願い出て許可を得ることにより、本校以外の会場での参加が認められると明記されています。本校の近隣に住んでいる場合は、宿泊なしのスクーリングも実施されています。
年次ごとのスクーリング日数、全国拠点の会場エリア、遠方から通う家庭の実際についてはN高のスクーリングは年何日?会場一覧・沖縄伊計本校・費用まで解説にまとめました。日数と会場の仕組みは3校で共通なので、S高を検討している方にもそのまま使えます。
S高等学校の進学実績はどうなっていますか?
進路実績はN高・S高・R高の3校をまとめた数字で公表されていて、S高単体の進学実績は公開されていません(2026年9月6日確認)。公式の大学合格実績のページにも「合格者はN高等学校・S高等学校・R高等学校の合計です」と注記されています。
まず、直近で公表されている進路のデータです。
| 項目 | 2026年3月卒業生 | 前年 |
|---|---|---|
| 進路決定率 | 94.24% | 94.97% |
| 卒業時点での進路未決定 | 5.52% | 4.93% |
(出典:学校法人角川ドワンゴ学園「海外大学合格が379名で全国1位。東大・京大へ6名が合格。」 2026年7月9日公開・2026年9月6日確認)
大学の合格者数は次のとおりです。
| 区分 | 2026年 | 2025年 |
|---|---|---|
| 国公立大学 | 205名 | 192名 |
| 東京大学 | 3名 | 7名 |
| 旧帝大 | 19名 | 24名 |
| 早稲田・慶應 | 91名 | 82名 |
| GMARCH | 325名 | 266名 |
| 関関同立近 | 467名 | 557名 |
| 美術大学・芸術大学 | 114名 | 72名 |
| 海外大学 | 379名 | 207名 |
(出典:N高グループ公式サイト「大学合格実績」 国内大学は2026年5月19日時点、海外大学は2026年6月3日時点の実績。2026年9月6日確認。2025年の東京大学7名は同ページに個別の記載がなく、学校案内2026年版および公式「よくある質問」によります)
海外大学の379名について、公式は「全国の高等学校において第1位」としています(インターエデュ・ドットコム「2026年 海外大学 合格者ランキング」2026年7月9日時点・未回答および非公表の学校は対象外、という注記付きです)。
注意したいこと
この数字を読むときに押さえておきたい点が3つあります。いずれも公式が明記しているものです(2026年9月6日確認)。
- 3校の合計です。 S高だけの内訳は公表されていないため、「S高から何人合格した」という形では確認できません
- 延べ数です。 「1人で複数の大学・学部・学科に合格した場合は、それぞれに合格者として計上しています」と注記されています
- 申告に基づく集計です。 「生徒および卒業生からの申告に基づいて集計しています」と注記されています
そして年によって上下します。東京大学は前年の7名から3名に、旧帝大は24名から19名に、関関同立近は557名から467名に減っています。単年の数字だけで学校の良し悪しを決めないほうがよいと思います。
S高を検討している家庭にとって実務的に大事なのは、この進路のしくみがS高生にも同じように開かれているかどうかです。 学費・カリキュラム・進路サポートは3校共通なので、1年次から必修授業として行われる進路指導も、学園内予備校「N塾」も、海外進学の専門職員による支援も、在籍する学校名にかかわらず同じものを使えます。S高だから進路の選択肢が狭まる、という材料は公開情報の中にありません。
数字の定義(「進路決定率」が何を除いて計算されているか、大学等進学率が通信制高校全体と比べてどうか)はN高等学校の進学実績は?公表されている数字の正しい読み方で分解しました。通信制高校から大学へ進む道筋そのものについては通信制高校から大学進学は難しい?データで見る28.6%と、学校で変わる部分にまとめています。
ここまでの内容は、資料請求で届く公式の学校案内と募集要項で確かめられます。
ネット×リアルで高卒資格+進路実現!KADOKAWA・ドワンゴが贈る通信制高校【N高等学校】![]()
※N高等学校の公式サイトに移動します。資料請求は無料です(デジタルパンフレットはメールですぐ届きます)
「S高はやばい」と検索されるのはなぜですか?
「やばい」という語で検索される背景には、性格の違う4つの不安が混ざっています。 ひとつずつ分けて、公式情報で答えていきます。
なお、いまの「やばい」は否定的な意味だけでなく、感嘆としても使われる言葉です。実際、JAXAの施設で学べる、H-Ⅱロケットの実機を見に行けるといった内容を知って「やばい」と検索している人も一定数いるはずです。ここでは不安側の意味に絞って整理します。
不安1:「新しい学校だから、実績が不安」
S高の開校は2021年4月で、N高より5年遅れています。新設校特有の「様子がわからない」という不安は自然なものだと思います。
ただ、この不安は構造的にはあまり当てはまりません。学びの内容も学費もN高と共通なので、S高だけ教材やサポートが手薄ということが起きない設計になっているからです。前章のとおり進路実績もN高グループ全体で公表されていて、2026年3月卒業生の進路決定率は94.24%、海外大学の合格者数は379名でした。
不安2:「ネットの高校で、本当に卒業できるのか」
卒業要件は全日制と変わりません。公式のよくある質問に、卒業の5要件が示されています。
- 高等学校の在籍年数が3年以上
- 必履修科目をすべて履修している
- 合計修得単位数が74単位以上
- 特別活動の必要時間数を満たしている
- 在籍期間の学費および諸費用をすべて納入している
「ネットだから楽に卒業できる」わけでも、「ネットだから卒業できない」わけでもありません。レポート・スクーリング・テストという3本柱を積み上げる仕組みで、この点も3校共通です。
私の経験から
店で働くN高生4人によると、勉強は「大変だけどなんとかなるレベル」だそうです。4人とも学校生活を「楽しい」と言っていて、行事にも参加しています。
ひとつ断っておくと、この4人はN高生であって、S高生ではありません。 ただしN高・S高・R高は同じ学園が運営していて、学ぶ内容とレポート・テストの仕組みは3校共通です。ですから「教材そのものの手ごたえ」については、S高でも同じものを見ることになると考えられます。
そして「大変だけどなんとかなる」という水準は、続けられるかどうかを左右する部分だと思います。簡単すぎれば身につかず、難しすぎれば手が止まる。その真ん中に置かれている、という言い方が近いはずです。
不安3:「本校が茨城。うちからは遠すぎる」
これは実際に検討すべき論点です。ただし発生するのは在学中に1回、3泊4日であって、毎週通う話ではありません。しかも前述のとおり、集合・解散は東京駅かつくば駅が予定されています。
そのうえで、経済的な事情や健康面の不安がある場合の相談窓口と、本校以外の会場での参加を認める規定が公式に用意されています。「行けないなら卒業できない」という設計にはなっていません。
不安4:「偏差値がないから、学力が心配」
偏差値は入試の合格難易度を表す数字であって、入学後に学べる内容や本人の伸びを示すものではありません。ここは偏差値の記事で詳しく扱っています。
私の経験から
ここからは、私自身の経験から書けることを。私が卒業したのはN高でもS高でもない別の通信制高校で、20年ほど前のことです。
当時のレポートは紙でした。提出は郵送か、登校して直接手渡し。教室も古い建物で、平日は全日制の生徒が使っている校舎を、私たちは休日に借りて使っていました。だからいまの学校の仕組みを調べていると、正直に言ってうらやましいと思います。Webで完結する部分が多くて、単純に楽で合理的です。
ただし、私は完全にネットだけで完結する形は好きではありません。外の人と関わらなくなってしまうからです。その点で、「基本はWebで、たまに登校する」という形はよくできていると思っています。あまり人と関わりたくない子にとっても、関わりたい子にとっても、どちらにも成立する環境だからです。
そして世間の受け止め方も、この20年でずいぶん変わりました。私のころは「通信制」と言うと説明が必要でしたが、いまはいちいち説明しなくても「通信制ね」で通じます。「やばい」と検索してしまう気持ちはよくわかりますが、少なくとも社会の側の見方は、あなたが心配しているほど厳しくないというのが、先に通った人間としての実感です。
S高はどんな人に向いていますか?
選ぶ理由がスクーリングの行き先に集約される以上、向き不向きも「つくばまで行けるか」と「そこで何をしたいか」で考えるのが現実的です。
公式パンフレット(2026年版)に載っていたS高生のインタビューに、まさにこの通りの選び方をした例がありました。起立性調節障害で全日制に通うのが難しくなり通信制を探していた生徒が、N高とS高で本校スクーリングの場所が違うと知り、体調面を考慮して、沖縄で体を動かす授業が多いN高ではなく、JAXA筑波宇宙センターなどの見学ができるS高を選んだ、という趣旨の内容です。別のS高生の声としては、「つくばに本校があり、本校スクーリングに通いやすい」という理由も挙がっていました。
これを踏まえて、向きやすい場合を整理します。
| こういう場合 | S高が合いやすい理由 |
|---|---|
| 関東・東海・東北など、東京駅まで出やすい地域に住んでいる | 本校スクーリングの集合地点が東京駅またはつくば駅の予定なので、旅費と移動時間が読みやすい |
| 長時間の移動や飛行機に不安がある | 3泊4日で、航空機を使わずに行ける地域が多い |
| 理科・宇宙・地理・ものづくりに興味がある | JAXA筑波宇宙センターや国土地理院の施設が課外活動に組み込まれている |
| 宿泊行事は短いほうがありがたい | N高の4泊5日より1泊短い |
| 体調に波があり、行程が長いほど負担が増える | 日程の短さがそのまま負担の軽さになる |
私の経験から
ひとつ、雇う側としての本音も書いておきます。私はいまIT系の会社を含む複数の事業を経営していて、AIやWebを専門にしています。その立場から見ると、N高グループのようにネットやITが前提になっている学校は、素直に良いと思います。
いまは学歴だけでなくスキルも問われる時代です。私が学生のころは簿記などの商業系が強い資格でしたが、これから就職につながりやすいのは、AIやWebに関わる力のほうだと私は考えています。それを高校生の段階で自然に触れられる環境は、正直うらやましい。もし私が当時に戻れるなら、この種の学校を選んでいたと思います。
ただ、これは経営者としての「あれば得だと思うもの」の話です。私の店で働いているN高生4人を見ていると、彼らがこの学校を選んだ理由は、もっと具体的で個人的でした。ゲームのプロを目指している子、声優になりたい子。全日制も他の通信制もある中から、やりたいことを起点に選んでいます。
だから親御さんに考えていただきたいのは、「S高は良い学校か」ではなく「うちの子は、この学校で何をしたいと言うか」のほうだと思います。前者は情報を集めれば答えが出ますが、後者は本人に聞かないと出てきません。
注意したいこと
一方で、合わない場合も正直に書きます。
- 自由度の高さが負担になる子がいます。決まった時間割と教室があったほうが動けるタイプの場合、ネット中心の学習は自己管理の負担が大きく出ます。その場合は通学日数の多いコースを検討する、という同じ学校の中での調整が考えられます
- 宿泊行事そのものが山になる子もいます。3泊4日でも、集団での宿泊が強い不安になるなら、日数の問題ではありません。出願前に学校へ相談してください
- 西日本や北海道からだと、集合場所(東京駅またはつくば駅の予定)までの移動がまるごと上乗せされます。 つくば本校が関東にあることは、全国どの家庭にとっても有利に働くわけではありません
そしてこれはS高に限りませんが、レポートを一人で進めるのが苦手なお子さんの場合、サポートの手厚さが続けられるかどうかを分けます。私自身がそのタイプでした。
在校生から見た日々の様子や雰囲気は、N高等学校の評判は実際どう?働いている在校生4人に聞いてみたにまとめています。学校生活の中身は3校共通なので、S高を検討している方にも参考になると思います。
よくある質問
S高とN高は、あとから変更できますか?
公式サイトには「Web出願の登録後は志望校の変更ができません」と明記されています(2026年8月8日確認)。入学後の学校間の移動が可能かどうかまでは公開情報で確認できなかったため、迷っている場合は出願前に個別相談で確認してください。
S高のキャンパスは茨城県にしかないのですか?
いいえ。リアルキャンパスは全国100カ所以上あり、N高・S高・R高で共有されています。公式サイトの「キャンパスを探す」も3校をまたいで案内されているので、住んでいる場所に近いキャンパスに通いながらS高に在籍することができます。茨城つくば本校は「本校」であって、日々通うキャンパスとは別のものです。
S高生は、スクーリングもすべてつくばで受けるのですか?
いいえ。1年次と3年次は全国各地の会場で受けるスクーリングに参加します。ただし公式サイトによると、会場はN高・S高・R高がそれぞれ指定した会場を使い、生徒は在籍する学校のスクーリングに参加する形です。つまり「N高の会場のほうが近いからそちらへ」という選び方はできません。
S高は転入・編入もできますか?
公式のよくある質問によると、新入生のほかに編入生(高等学校を中途退学)・転入生(高等学校在学中または休学中で転校を希望)の受け入れがあります。3年次から転入・編入した場合は、本校スクーリングへの参加が3年次になります。なお学費面では、転入学・編入学は就学支援金の「支給見込額の先引き」が利用できません(2027年度 生徒募集要項)。条件付きではなく一律で対象外なので、その場合は授業料をいったん全額支払う前提で資金計画を立てる必要があります。
S高等学校の問い合わせ先はどこですか?
公式サイトの学校法人概要に、S高等学校の問い合わせ先として0120-0252-15(平日10:00〜19:00)と問い合わせフォームが案内されています(2026年9月6日確認)。この番号はN高・S高・R高で共通です。
S高の卒業証書には「S高等学校」と書かれるのですか?
卒業証書の記載内容そのものは公式サイトで確認できませんでした。ただし在籍する学校名はS高等学校なので、学校名としてはS高等学校になると考えられます。気になる場合は個別相談で確認してください。
S高に制服はありますか?買わないといけませんか?
制服はありますが、購入も着用も所属コースにかかわらず任意です(上着のみなど一部購入も可。公式のよくある質問・2026年8月8日確認)。頭髪や装飾など身なりに関する校則もなく、扱いは3校共通です。値段と実際の着用率はN高の制服は買うべき?で、在校生に直接聞いた話とあわせて書きました。
3校の学費や仕組みは共通なので、資料は1回の請求でまとめて確認できます。実際に取り寄せたときの流れはこちらです。
まとめ
S高等学校について、2026年8月8日時点の公式情報と公式パンフレット「学校案内」(2026年版)から整理しました。
- S高等学校とは、学校法人角川ドワンゴ学園が運営する単位制・通信制課程(広域)の高等学校。正式名称は「S高等学校」そのもので、「S高」は略称です
- 本校は茨城県つくば市作谷578番地2の茨城つくば本校。2021年4月開校で、中学校の廃校を再活用した校舎です
- 「S」はSUPER・SPECIAL・SHINE・SPECTACLEなど、生徒が自分で見つける「S」として、あえて1つに決められていません
- N高との違いは本校スクーリングの会場と日数だけ。 学費も学びの内容も共通です(S高は3泊4日)
- 偏差値は存在しません。 学力試験で合否を決める入試を行っていないためです
- 学費はN高と同額。 ネットコースは年額73,000円〜、3年間モデルで199,000円(先引き適用時)
- 本校スクーリングは東京駅またはつくば駅で集合・解散する予定で、JAXA筑波宇宙センターや地図と測量の科学館、筑波山の散策などが課外活動として組まれています
- 制服の購入・着用は任意。身なりに関する校則もありません
- 進学実績は3校の合計で公表され、S高単体の数字はありません。2026年3月卒業生の進路決定率は94.24%、海外大学の合格者数は379名です
- 合格率・志願倍率・募集定員は公表されていません(2026年9月6日確認)
こうして並べてみると、S高を選ぶかどうかの判断材料は思ったよりシンプルです。学費も授業も同じである以上、残る変数は「在学中に一度だけあるつくばへの旅を、わが子がどう受け止めるか」という一点に集約されます。
そして、その一点は親が推測しても答えが出ません。パンフレットの写真を本人と一緒に見て、「これ、行ってみたい?」と聞いてみるのがいちばん早いと思います。資料請求をすると、紙の資料が届く前に電子パンフレットを見られるので、この記事で紹介したつくば本校のページも、実際の写真つきで確認できます。
私が高校を決めたときも、家の中で進路の話が具体的になったのは、親が取り寄せた資料が届いてからでした。その前後のことは中学で不登校だった私が、通信制高校を選んで社会に出るまでに書いています。3校のどれにするかで迷っている段階なら、N高・S高・R高の違いから読んでいただくと、判断の軸が整理しやすいはずです。
