「N高の新宿代々木キャンパスって、新宿にあるの?」
「東京に住んでいたら、都の授業料の助成でN高も安くなる?」

東京でN高の通学コースを考えはじめると、都内だけで16か所あるキャンパスのどこに通うかと、東京都の助成がどこまで使えるかが気になると思います。

N高等学校の新宿代々木キャンパスとは、南新宿駅・代々木駅・新宿駅から歩ける場所にある、N高グループの通学キャンパスです。 2017年4月、大阪・心斎橋と並んで、N高の通学コースで最初に開かれたキャンパスです。名前に「新宿」が入っていますが、住所は渋谷区です。

この記事では、新宿代々木キャンパスの場所と中身、ここだけにあるもの、通学コースの学費、入学試験の会場、都内16キャンパスの違いを、公式サイトで整理しました。東京都の授業料助成がN高グループにどう当てはまるかも、都の資料で確かめています。

新宿代々木キャンパスの場所と開校時間

項目内容
住所〒151-0053 東京都渋谷区代々木2-22-8 代々木二丁目プレイス1階・2階(旧 代々木かえつビル)
最寄り駅南新宿駅 徒歩4分 / 代々木駅 徒歩8分 / 新宿駅 徒歩9分
開いている時間平日 9:00〜18:00(土日・祝日はイベントのある日だけ)
開校2017年4月(2019年4月に今の住所へ移転)
通える通学スタイル週5・週3、週1+(ネットコースは通学なし)
見学の申し込み電話 0120-025-215 で事前に

(出典:N高グループ公式サイト「新宿代々木キャンパス」、移転のお知らせ(2019年2月1日)。2026年10月24日確認)

最寄り駅が3つあり、いちばん近いのは南新宿駅です。新宿駅からも歩けるので、新宿駅に出られる路線の沿線からは通いやすい場所です。

「代々木キャンパス」から名前が変わった

もともとの名前は「代々木キャンパス」です。2024年4月に、全国10か所のキャンパス名が変わったときに「新宿代々木キャンパス」になりました。公式ブログや古い記事で「代々木キャンパス」と書かれているのは、このキャンパスのことです。

ややこしいのが、関連スクールのN中等部にも「新宿キャンパス」があることです。こちらは代々木4丁目、初台駅の近くにある別の建物です。また、三重県に本校がある「代々木高等学校」という通信制高校もありますが、N高グループとは関係ありません。地図や学校名で探すときは注意してください。

なお、キャンパスのページにはN高・S高・R高の3校の名前が並んでいて、公式サイトは「自分の通いたいキャンパスに所属することができます」としています。3校の違いはN高・S高・R高の違いは?に書いています。

N高で最初の通学キャンパス

新宿代々木キャンパスのこれまでを、公式の発表から時系列で並べます。

時期出来事
2016年10月通学コースの詳細を発表。「東京・代々木と大阪・心斎橋に2校のキャンパスを新設」。定員は各200名
2017年1月応募が想定を上回り、代々木キャンパスの定員を200人から320人に増員
2017年4月4月5日の入学式とともにオープン
2018年2月「代々木キャンパスの出願好調を受け」、東京2校目の御茶ノ水キャンパスの開校を発表
2019年4月今の住所(代々木2-22-8)へ移転
2024年4月「新宿代々木キャンパス」に名前を変更

(出典:学校法人角川ドワンゴ学園・N高グループの各ニュース。2026年10月24日確認。いまの定員は公表されていません)

開校前の発表では、キャンパスには「生徒40~50人に対し3人の担任・担任助手を配置」するとされていました。応募が多くて開校前に定員を増やし、翌年には東京2校目を開くことになった、というのが最初の2年間の流れです。いまは都内に16か所まで増えていますが、その出発点がこのキャンパスです。

新宿代々木キャンパスはどんなところ?

公式のキャンパスページの写真7枚には説明文が付いていて、写真に説明があるのは都内では新宿代々木だけです。

(出典:N高グループ公式サイト「新宿代々木キャンパス」、公式ブログ(2023年8月8日)。2026年10月24日確認。部屋の数はブログ執筆時点のものです)

同じブログには、生徒の言葉として「本当にいろんな人がいるのが、代々木キャンパスらしさだよね」とあります。最初期からあるキャンパスらしい、いろいろな生徒が集まる場所なのだろうと思います。

保護者として知っておきたいのは、リアルキャンパスでは登下校の時刻が保護者のメールに届く仕組みがあること(公式のよくある質問)と、週1+コースでも平日の放課後ならキャンパスを使えること(通学コースのページ)です。毎日通うわけではない週1+の子でも、自習や友だちに会うために寄れる場所になります。

ここだけにあるもの:プログラミングの通学型

新宿代々木キャンパスの大きな特徴が、+ONE授業の「プログラミングマスターズパック」の通学型です。週5日、午前から午後まで開発に集中できる時間が用意されたパッケージで、公式ページには、リアルキャンパスは「新宿代々木・梅田の2拠点」と書かれています。東京の個別相談会のページにも「通学プログラミングコースをご検討の方は新宿代々木キャンパスを選択してください」とあります。

2027年度の募集要項では、プログラミングマスターズパック(通学型)は入学前の購入で137,500円です(入学後の購入は203,500円)。通学でプログラミングに打ち込みたい子にとって、都内で選べるのはここだけ、ということになります。+ONE授業の中身はN高の課外授業・+ONE授業にまとめています。

都内では、規模の大きい「超!オープンキャンパス」を開いているのも、2026年10月に確認した時点では新宿代々木だけでした。大学進学・語学・eスポーツ・プログラミングなど、テーマ別のブースを回れる形式です。

人が多く、行事やイベントも多いキャンパスは、刺激が多い一方で、静かに過ごしたい子には合わないこともあります。N高グループ全体の行事はN高の修学旅行・行事にまとめていますが、キャンパスごとの空気は、一度行ってみないと分かりません。

人の多さが心配な場合も、まず本人と一緒に一度キャンパスで様子を見てから決めるのが確実です。

新宿代々木キャンパスに通う場合の学費

学費は、どのリアルキャンパスでも同じ表で決まっていて、新宿代々木だけ高い・安いということはありません。初年度にかかる額を、「どこまでが国の支援の対象か」で分けるとこうなります。

週あたりの通学(リアルキャンパス)初年度の合計うち通学コースの分(入学金・授業料・施設設備費・ソフト代)うち単位制・通信制課程の分(支援金の先引き後)
週51,028,000円955,000円73,000円
週3803,000円730,000円73,000円
週1+368,000円295,000円73,000円

(出典:2027年度 生徒募集要項 P.3の金額を、当サイトで2つに分けて整理。2026年10月24日確認)

真ん中の「通学コースの分」は、募集要項で就学支援金の対象外とされている部分です。このあと説明する東京都の助成も、ここには使えません。学習用のMacBook Air(約16万円)も別に必要です。費目ごとの内訳と2年目以降の額はN高の通学コースの選び方に、学費の全体はN高等学校の学費はいくら?に、自分の条件での計算はN高の学費シミュレーターでできます。

東京都の授業料助成は、N高グループに使える?

ここは、東京に住んでいる家庭がいちばん誤解しやすいところです。 結論から言うと、制度の対象にはなっていても、N高グループの場合、都の助成で上乗せされる額は0円です。順番に説明します。

都の主な助成は、都外の通信制が対象外

東京都の私立高校向けの授業料助成「私立高等学校等授業料軽減助成金」は、国の就学支援金に都が上乗せして、都内私立高校の平均授業料まで助成する制度です。この制度の在学要件には「都外の学校も対象になります(通信制課程は除く)」と書かれています。N高の本校は沖縄、S高は茨城、R高は群馬にあるので、都内のキャンパスに通っていても、この制度は対象外です。

都外の通信制向けの制度はあり、N高グループも対象校

一方で、東京都には、都外の通信制高校に通う都民向けの「私立都認可外通信制高等学校在学生授業料助成金」があります。生徒と保護者が都内に住んでいて、東京都以外が認可した通信制高校に在学している場合が対象で、都がまとめた対象校の一覧(令和8年6月時点)には、N高等学校・S高等学校・R高等学校の3校とも載っています。本部校が県内の通信制だけを対象にしている神奈川県(横浜キャンパスの記事で説明)とは、ここが違います。

ただし、N高グループでは上乗せが0円

この助成は「就学支援金等(国の制度)と合わせて、最大で33万7,200円まで」で、都のページには次のように書かれています。

就学支援金等(国の制度)により、授業料額が全額補助される場合、私立都認可外通信制高等学校在学生授業料助成金は0円となるため、申請は不要です。

(出典:東京都生活文化局「私立都認可外通信制高等学校在学生授業料助成金」。2026年10月24日確認)

N高グループの単位制・通信制課程の授業料は、普通科で1単位12,000円です。国の就学支援金は、私立の通信制の単位制の場合、1単位13,668円まで(年30単位まで)出ます。授業料の単価が支援金の範囲に収まるので、就学支援金の対象になる限り、国の支援金だけで授業料は全額まかなわれ、都の助成は0円になる、という計算です。N高も、授業料を差し引いた額を最初から請求する「先引き」をしていて、就学支援金の申請は本校がとりまとめて行います。

そして、都の助成の対象は「高等学校の卒業に必要な単位習得のためにかかる授業料」だけで、入学金や施設整備費などは対象外です。週5・週3・週1+コースの学費は、国の支援金も都の助成も対象外なので、東京に住んでいても、通学コースの分は家庭の負担になります。結果としては、神奈川県と同じです。

なお、令和8年度のこの助成の申請時期は「例年と異なる」とされ、2026年10月24日の時点ではまだ発表されていませんでした。N高グループの場合は結論に影響しませんが、他の通信制高校と比べている場合は、都のページで最新の案内を確認してください。

都の奨学給付金は申請できる

授業料以外の教育費を支える東京都の「私立高等学校等奨学給付金」(返済不要)は、都外の学校も対象で、通信制も含まれます。都内に住んでいて所得の要件を満たせば、N高グループの生徒の家庭も申請できます。たとえば住民税非課税世帯の場合、通信制の給付額は年52,100円です(令和8年度)。

令和8年度の通常の申請(7月)はすでに終わっていて、やむを得ない事情で申請できなかった人向けの特別申請が2027年1月上旬に予定されています。2027年4月に入学する人は、2027年度の案内を待つ形になります。国の就学支援金そのものの仕組みは、N高の学費は無償化でどうなる?で詳しく説明しています。

都内16キャンパスの違い

都内のN高グループのキャンパスは、2026年10月24日時点で16か所です。

キャンパス最寄り駅開校
新宿代々木南新宿駅 徒歩4分/代々木駅 徒歩8分/新宿駅 徒歩9分2017年4月
御茶ノ水神保町駅 徒歩4分/御茶ノ水駅 徒歩9分2018年
立川立川駅 徒歩7分2019年4月
池袋JR池袋駅 徒歩10分2020年4月
渋谷JR渋谷駅 徒歩7分2022年4月
秋葉原末広町駅 3番出口直結/JR秋葉原駅 徒歩7分2022年4月
町田小田急線町田駅 徒歩5分/JR町田駅 徒歩9分2022年4月
武蔵境JR武蔵境駅 徒歩2分2023年4月
東陽町東京メトロ東陽町駅 徒歩4分2024年4月
蒲田西口JR蒲田駅 徒歩4分2024年4月
聖蹟桜ヶ丘京王線聖蹟桜ヶ丘駅 徒歩2分2024年4月
錦糸町駅北口JR錦糸町駅 徒歩5分2025年4月
用賀東急田園都市線用賀駅 徒歩10分2025年4月
八王子JR八王子駅・京王八王子駅 徒歩5分2025年4月
晴海都営大江戸線勝どき駅 徒歩10分2025年4月
日暮里千駄木駅 徒歩4分/西日暮里駅 徒歩7分/日暮里駅 徒歩8分2026年4月

(出典:各キャンパスの公式ページ・開校時の発表をもとに当サイトで開校順に整理。2026年10月24日確認。開校は発表時の予定時期)

どのキャンパスでも、開いている時間(平日9:00〜18:00)と通学のコースは同じです。公式のよくある質問も、授業内容やコンセプトはキャンパスで変わらない(特別講師の招聘などを除く)として、通いやすさで選ぶようすすめています。名前と住所の区が違うのは新宿代々木(渋谷区)だけではなく、日暮里キャンパスも所在地は文京区千駄木です。

東京以外も含めた全国の一覧は、N高・S高のキャンパス一覧で見られます。

通うキャンパスの選び方

授業の中身が同じなら、選ぶ基準は通いやすさと、ここでしかできないことがあるかどうかです。

開校を発表したときの計画の定員は、新宿代々木が320名(増員後)、立川250名、秋葉原210名、池袋200名、町田190名などで、晴海と日暮里は80名でした。いまの定員は公表されていませんが、キャンパスによって規模にかなり差があることは分かります。

新宿代々木キャンパスの入学試験

新宿代々木のようなリアルキャンパスを希望する場合は、書類選考だけでは決まらず、入学試験を受けます。

項目内容
内容筆記35分と、グループワークを含む面接(20分程度)
受験の方法会場に行くか、Zoomで受けるかを選べる
受験料15,000円。別に入学検定料5,000円
現地の会場(例)2027年4月入学の第2期(2026年12月5日)では、新宿代々木・池袋・渋谷・用賀・晴海・立川・武蔵境・聖蹟桜ヶ丘・蒲田西口・八王子を希望する人の会場が新宿代々木キャンパス

(出典:N高グループ公式サイト「入学試験について」、2027年度 生徒募集要項 P.5。2026年10月24日確認。会場は各期の出願期間の初日に更新されます)

同じ第2期では、日暮里・御茶ノ水・秋葉原・東陽町・錦糸町駅北口を希望する人は御茶ノ水キャンパス、町田を希望する人は横浜キャンパスが会場です(2026年10月24日時点。御茶ノ水キャンパスについては御茶ノ水キャンパスの記事)。晴海のように、地図の上では御茶ノ水に近くても会場が新宿代々木になるキャンパスもあるので、自分の会場は出願の期ごとに公式ページで確かめてください。

通学のコースは、キャンパスの定員の状況によって途中で募集を止めることがある、と入学案内に書かれています。2026年10月24日の時点で、新宿代々木を含む都内のキャンパスに募集終了の表示はありませんでした。出願の期と締切はN高の出願はいつ?で、試験の結果で入学できないことがあるのかはN高等学校の受験に落ちることはある?で確認できます。

新宿代々木キャンパスを見学するには

超!オープンキャンパス(前の章で紹介)のほかに、ふだんの日に見る方法が2つあります。

  1. 1. キャンパスでの個別相談:東京は平日10:00〜20:00の随時受付で、1時間ほどの相談のあとに校舎も見られる

  2. 2. 見学のみ:電話(0120-025-215)で事前に問い合わせる

超!オープンキャンパスの案内には、キャンパスに駐車場はないので近くのコインパーキングを使うように、とあります。

新宿代々木では、プログラミング体験会が開かれることもあります(2026年11月の例では、Unityで3Dゲームを作る体験会。保護者だけの参加は不可)。プログラミングの通学型を考えているなら、本人が体験会に出てみると、合うかどうかがよく分かります。

保護者だけで出られる説明会もあり、種類の違いはN高の説明会・オープンキャンパスは行くべき?で整理しています。この記事の学費や都の制度の話は、資料と募集要項を手元に置いて読み直すと、個別相談で何を聞けばいいかがはっきりします。資料請求で届くものはN高に資料請求してみたで紹介しています。

まとめ

  • 新宿代々木キャンパスは、南新宿駅 徒歩4分・代々木駅 徒歩8分・新宿駅 徒歩9分(住所は渋谷区)。平日9:00〜18:00
  • 2017年4月、大阪・心斎橋と並んで開いたN高の通学コースで最初のキャンパスのひとつ。2024年4月に「代々木」から名前が変わった
  • プログラミングマスターズパックの通学型は、都内では新宿代々木だけ(全国では梅田と2か所)
  • 学費はどのキャンパスでも同じ。初年度は週5で1,028,000円、週3で803,000円、週1+で368,000円で、通学コースの分は支援の対象外
  • 東京都の授業料助成は、N高グループの場合、上乗せが0円(授業料は国の支援金で全額まかなわれるため)。通学コースの学費は都の助成でも減らない。都の奨学給付金(所得の要件あり)は申請できる
  • 都内は16キャンパス。授業の中身は同じなので、基本は通いやすさで選ぶ。プログラミングマスターズパックの通学型を受けたいなら新宿代々木