「不登校 高校受験」——この言葉で検索されているということは、中学3年生のお子さんの進路が、そろそろ現実の期限を持ち始めた頃だと思います。出席日数がほとんどない。内申点がどうなっているかもわからない。そもそも受験できるのか、というところから不安があるのではないでしょうか。
私は中学1年の途中から学校に行けなくなり、その後、通信制高校に進んで卒業した人間です。いまは複数の事業を経営し、店では現役のN高生と一緒に働いています。この記事では次の3つを整理します。
- 内申点と出席日数が、課程ごとにどう扱われるのか(文部科学省の資料で確認)
- 不登校からの進路にある4つの選択肢と、それぞれの入試の形
- 中3の1年間で、いつ何をするのかという具体的な段取り
不登校でも高校受験はできる?
できます。 中学校を卒業見込み(または卒業済み)であれば、出席日数が少なくても高校の入学者選抜に出願すること自体は可能です。「学校に行っていないから受験資格がない」ということはありません。
まず規模の話をしておきます。文部科学省「令和6年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査」(概要PDF・2026年8月8日確認)によると、中学校の不登校生徒数は216,266人でした。同じ学年に、同じ状況で進路を考えている家庭が相当数いる、ということです。
国の方針も明文化されています。文部科学省「不登校児童生徒への支援の在り方について(通知)」(令和元年10月25日・元文科初第698号)には、「高等学校入学者選抜について多様化が進む中,高等学校で学ぶ意欲や能力を有する不登校生徒について,これを適切に評価することが望まれること」と書かれています(2026年8月8日確認)。
ただ、ここで正直に書いておきたいことがあります。「受験できる」ことと「同じ条件で戦える」ことは別です。不登校の期間があると、公立の全日制一般入試では調査書と学力検査の両方でハンデを背負いやすい。この現実を飛ばして「大丈夫です」とだけ言うのは、判断材料になりません。
だからこの記事では、課程ごとに条件がどう変わるかを先に整理します。そのうえで、条件が合う入口を選ぶ。それが不登校からの高校受験の考え方だと思っています。
内申点と出席日数は、高校受験にどこまで影響する?
課程によって、影響の大きさが大きく変わります。 ざっくり言うと、公立の全日制一般入試でいちばん重く、通信制でいちばん軽くなります。
| 受ける先 | 調査書(内申点)の重み | 出席日数の扱い | 選抜の中心 |
|---|---|---|---|
| 公立・全日制(一般入試) | 大きい | 自治体により扱いが分かれる | 学力検査+調査書 |
| 公立・全日制(特別枠・チャレンジスクール等) | 小さくする運用がある | 資料として用いない例がある | 面接・作文・志望理由書など |
| 私立・全日制 | 学校により差が大きい | 学校により差が大きい | 学力検査・面接(推薦は内申基準あり) |
| 公立・定時制 | 中程度 | 全日制より緩やかな運用が多い | 学力検査・面接・作文など |
| 通信制 | 小さい | 小さい | 面接・書類選考が中心 |
この表は傾向であって、あなたの地域の実際の扱いはこの通りとは限りません。 ここが今回いちばん強調したいところです。
国はどう言っているのか
文部科学省は令和8年6月30日付の「高等学校入学者選抜等における配慮事項等について(通知)」(8文科初第882号・初等中等教育局長、総合教育政策局長通知/2026年8月8日確認)で、調査書の扱いについてこう求めています。
欠席日数欄を設ける場合には、欠席の理由を記載できる欄を設けたり、入学志願者が自ら欠席の理由について申告できる機会を設けたりするとともに、入学志願者が本人に帰責されない身体・健康上のやむを得ない理由(病気・事故等)により、中学校等を欠席したと認められる場合、そのことのみをもって合理的な理由なく選抜において不利に取り扱うことがないよう、御配慮をお願いします。
同じ通知には、学習評価の記載や諸活動の記録についても「当該記載が少ないこと等をもって、入学志願者が不利益を被ることがないよう御配慮をお願いします」という一文があります。記録が空白であること自体を減点材料にしないでほしい、という趣旨です。
ただし、これは国から各教育委員会への「配慮のお願い」であって、全国一律の合否ルールではありません。実際の運用は都道府県が決めます。
実際の運用は、都道府県でここまで違う
文部科学省は毎年、公立高校の入学者選抜の実施状況を調べています。「令和7年度高等学校入学者選抜の改善等に関する状況調査(公立高等学校)」(令和7年12月公表・令和8年2月17日更新版/2026年8月8日確認)から、不登校経験のある生徒への配慮に関する数字を抜き出します。都道府県・指定都市の回答数です。
| 配慮の内容 | 全校で実施 | 一部の学校で実施 |
|---|---|---|
| 本人から、学校以外の場(家庭を含む)における学習状況等を自己申告書として提出できることとしている | 26 | 2 |
| 調査書等に、学校以外の場における学習状況等を反映するよう求めている | 12 | 1 |
| 中学校長から、学習状況等を記載した副申書などの提出を求めている | 11 | 4 |
| 調査書に出欠の記録を求めない | 10 | 2 |
| 選抜において、出欠の記録を資料として用いない(用いないことができる) | 9 | 2 |
| 不登校経験者が受検しやすい学科・コースを設置(チャレンジスクール、クリエイティブスクール等) | 3 | 9 |
自己申告書を使える地域が28、調査書にそもそも出欠の記録欄を置かない地域が12。同じ日本の公立高校入試なのに、前提がここまで違います。
実際、この調査の自由記述には「不登校生徒に限らず、出欠の記録を選抜の資料として用いないよう説明している」(北海道)、「不登校経験の有無に関わらず、調査書に出欠の記録欄を設けていない」(京都府)、「そもそも調査書に欠席日数などは削除し、学習の記録(評定)しか記入していない」(広島県)といった回答が並んでいます。
「定員割れなら入れる」は正確ではありません
もう1つ、知っておいたほうがいい事実があります。定員に満たない場合でも、不合格が出ることはあります。
前述の令和7年度調査によると、令和7年度の公立高校入学者選抜における定員内不合格となった者の数は1,806人(延べ数)、そのうち最終の日程で実施される選抜での不合格が500人、定員内不合格があった学校数は562校でした。
一方で、この数字は都道府県によって極端に分かれます。北海道・茨城・埼玉・東京・神奈川・愛知・三重・滋賀・大阪・兵庫は0人と回答しており、教育委員会として「原則として定員内不合格を出さないよう周知」している例も複数記載されています。
文部科学省は同じ通知の中で、定員内不合格自体が直ちに否定されるものではないとしつつ、出す場合には教育委員会と校長の責任で受検生に理由を丁寧に説明することが適切だ、という考え方を示しています。「空きがあるから自動的に入れる」と考えて出願先を1つに絞るのは、避けたほうがいいというのが、この数字から言えることです。
中3の1年間、いつ何をすればいい?
動く順番は、情報集め → 説明会・個別相談 → 出願、の3段階です。 学校に行けていない場合でも、この段取り自体は保護者だけで進められます。
なお、お子さんがまだ中学1年・2年で、進路の話をする段階にない場合は、中学生の「学校に行きたくない」を本人の側から書いた記事のほうが近いはずです。この記事の段取りが必要になるのは中学3年生からです。
春〜夏:選択肢を並べる
全日制・定時制・通信制の資料を集め、自治体の入学者選抜実施要項を確認する
夏〜秋:見に行く・聞きに行く
学校説明会やオープンスクールへ。本人が行けなければ保護者だけでも可
秋〜冬:個別相談で条件を詰める
出席日数の扱い、必要書類、費用を学校に直接確認する
冬:出願・受験
調査書は中学校に依頼する。学校側の作業日数を見込んで早めに動く
春:入学
通信制は4月以外の入学月を設けている学校もある
このスケジュールで意外と時間を取られるのが、中学校に調査書の作成を依頼する工程です。担任の先生とやり取りが必要になりますし、学校の事務作業の日数もかかります。出願締切から逆算すると、実質の準備期間は思ったより短くなります。
そして、通信制高校の入試日程については、文部科学省が前述の令和8年6月30日通知でこう触れています。
通信制高等学校における入学者選抜に関して、各都道府県において公立・私立の高等学校及び中学校の関係者による協議等を経て定められた日程より早く実施されている場合があるとの指摘があります。
つまり、通信制の出願・合格発表が全日制より早く動いている学校もある、ということです。併願を考えるなら、日程の前後関係を早めに把握しておくと安心です。
選択肢①:全日制高校を受ける
全日制も、条件によっては十分に候補になります。 特に、不登校経験のある生徒を想定して設計された学科・コースを持つ自治体では、選抜の中身そのものが違います。
一般入試で受ける場合の課題は、前述のとおり調査書と学力検査です。ここは正直に書きますが、授業に出られていない期間が長いほど、この2つで戦うのは苦しくなります。
そのうえで、知っておきたい入口が2つあります。
チャレンジスクール・クリエイティブスクールなどの特別な学科・コース
令和7年度の調査では、不登校経験者が受検しやすい学科やコースを設置している自治体が、全校実施で3、一部実施で9ありました。呼び名は自治体ごとに違います(チャレンジスクール、クリエイティブスクールなど)。
調査の自由記述には、たとえば「学力検査を課さず、面接や作文の検査を実施」(奈良県・特定校の選抜)、「不登校生徒を対象としたフレックス制に係る入学者選抜を実施している。この選抜では、学力検査を実施せず、志願者が提出した志望理由書を踏まえた面接の結果等を資料として、総合的に判断する。調査書は参考資料とし、選抜資料としない」(岡山県)といった具体例が挙がっています。
学力検査を課さない公立高校の入試が、実在します。 これは知らないと選択肢にすら入りません。
学びの多様化学校(いわゆる不登校特例校)
学びの多様化学校とは、不登校の児童生徒の実態に配慮して特別に編成された教育課程で教育を行う学校です。 平成17年7月から文部科学大臣の指定により設置できるようになった仕組みで、令和5年8月に「不登校特例校」から現在の名称に変わりました(文部科学省・2026年8月8日確認)。
文部科学省の「学びの多様化学校の設置者一覧」(令和8年4月2日時点/2026年8月8日確認)に掲載されているのは84校。うち高等学校段階は、星槎高等学校、生野学園高等学校、NHK学園高等学校、精華高等学校、星槎国際高等学校、秋田修英高等学校、福岡県立小郡高等学校など、本校型と分校型を合わせて11校が挙げられています。
選択肢②:定時制高校を受ける
定時制は、全日制と通信制の中間にある通学型の課程です。 毎日通う形が基本ですが、授業時間帯を選べる学校が多く、修業年限も柔軟です。
高等学校の修業年限は、全日制が3年、定時制と通信制は3年以上と定められています。夜間だけでなく、午前の部・午後の部・夜間の部を置く三部制の学校も広がっており、履修の組み方によっては3年で卒業できる仕組みを設けている学校もあります。
規模感も押さえておきましょう。前述の令和7年度調査によると、令和7年度入学者選抜を実施した公立高等学校は実数3,305校で、課程別の内訳は全日制3,191、定時制578、通信制79でした。定時制は、公立だけで578の課程があります。
定時制が候補になりやすいのは、次のような場合です。
- 通学の形は保ちたいが、朝から夕方までのフルタイムは難しい
- 同じ年齢の集団に戻ること自体には抵抗がない
- アルバイトなど、学校以外の時間を確保したい
一方、注意点もあります。定時制でも入学者選抜はありますし、学力検査を実施する学校もあります。また、毎日通うという点では全日制と負荷が近い部分が残ります。「定時制なら通いやすいはず」と決め打ちせず、通学頻度と時間帯を具体的に確認してから判断してください。
定時制そのものについて迷いがあるときは、定時制を候補に入れて最後に外した理由のほうに、学費や卒業後の話まで含めて別に書きました。私自身がこの課程を選ばなかった側なので、外した理由もそこに書いています。
選択肢③:通信制高校を受ける
通信制は、不登校を経験した生徒がいちばん多く進んでいる課程です。 ここは推測ではなく、国の調査に数字があります。
文部科学省「令和7年度通信制高等学校実態調査に関する調査結果について」(令和8年8月31日公表・調査時点は令和7年5月1日/2026年9月16日確認)によると、令和7年度に通信制高校へ入学した77,998人のうち、中学3年生のときに不登校だった生徒は44,461人(57.0%)でした。設置者別では公立53.5%、私立56.6%、株式会社立65.4%です。
通信制高校に入学した2人に1人以上が、中3で不登校だった。 これは「不登校の子が特別扱いで受け入れられている」という話ではなく、そういう生徒が通うことを前提に設計されている学校だ、ということだと思います。
入試の形も、同じ調査に出ています。通信制課程を置く高校323校について、実施している入学者選抜の方法別の学校数は次のとおりです(複数選択可)。
| 選抜の方法 | 実施校数(323校中) |
|---|---|
| 面接による検査 | 296校 |
| 調査書等の書類による選考 | 230校 |
| 小論文又は作文による検査 | 154校 |
| 学力検査問題による検査 | 91校 |
| その他 | 16校 |
面接が296校に対して、学力検査は91校。 選抜の重心が、点数ではなく本人との対話に置かれていることがわかります。学力検査を課す学校のほうが少数派です。
通信制の学習の仕組みそのもの(レポート・スクーリング・試験)は通信制高校とは?仕組みと全日制との違いを卒業生が解説に、学校の選び方は通信制高校の選び方|後悔しないための7つのチェックポイントにまとめています。ここでは入試の話に絞ります。
なお、学力試験で輪切りにしない入試のため、通信制高校には偏差値という数字がそもそも存在しません。その理屈はN高等学校に偏差値がない理由は?入試の仕組みと学力の実態で解説しています。
選択肢④:高卒認定という別ルート
高等学校卒業程度認定試験とは、高校を卒業していない人が高校卒業者と同等以上の学力があるかを認定する国の試験です。 ただし、これは高校進学とは別のルートです。ここを混同すると判断を誤ります。
文部科学省の高等学校卒業程度認定試験のページ(2026年8月8日確認)から、要点を整理します。
- 受験できるのは、受験する年度の終わりまでに満16歳以上になる方
- 高等学校等に在籍している人も受験できる
- 試験は年2回(令和8年度は第1回が8月6日・7日、第2回が11月7日・8日)
- 合格すると「高等学校卒業者と同等以上の学力がある」と認められ、大学・短大・専門学校の受験資格が得られる
- 満18歳未満の合格者は、満18歳の誕生日から合格の効力が生じる
そして、いちばん誤解されやすいのがここです。
高校に在籍しながらでも受験できるので、進学と二者択一で考える必要はありません。中3の段階では進学を軸に考え、高卒認定は「そういう道もある」と頭に入れておく程度でよいと思います。
4つの選択肢を、判断材料で並べると
「どれがいいか」ではなく「どの条件なら続けられるか」で選ぶのが、いちばん失敗が少ないと思っています。
| 全日制 | 定時制 | 通信制 | 高卒認定 | |
|---|---|---|---|---|
| 高校卒業の資格 | あり | あり | あり | なし(大学等の受験資格) |
| 通学の頻度 | 毎日 | ほぼ毎日(時間帯を選べる) | 学校・コースによる(月数回〜週5) | 通学なし |
| 内申点・出席日数の影響 | 大きい(自治体差あり) | 中程度 | 小さい | 関係なし |
| 入試の中心 | 学力検査+調査書 | 学力検査・面接・作文など | 面接・書類が中心 | 科目ごとの試験(年2回) |
| 標準の在籍年数 | 3年 | 3年以上 | 3年以上 | — |
| 向きやすい状況 | 学力と体力に余力がある/特別枠が地域にある | 通学の形は保ちたい/時間帯を選びたい | 通学頻度を下げたい/仕切り直したい | 大学進学が目標/在籍と併用したい |
私の場合はどうだったか
ここからは、私自身の話です。結論から言うと、私は内申点と学力で戦う入試を、はじめから選べる状態にありませんでした。
そんな状態から進路が動き出したきっかけは、私が自分で調べ始めたことではありませんでした。
進路を決めるまでの気持ちの動きは中学で不登校だった私が、通信制高校を選んで社会に出るまでに書いています。ここでは、入試そのものの話に進みます。
入試の日、いちばん怖かったこと
その日の詳細と、面接で何を用意しておけばいいかはN高等学校の受験に落ちることはある?不合格になる要因と出願前の準備のほうで詳しく書いています。あわせて、身近な例も1つ挙げておきます。
面接が不安なとき、面接官は何を見ているのか
受け答えの上手さは、思われているほど重視されていません。 これは入試の話というより、面接をする側を長くやってきた立場からの実感です。
私はいま複数の事業を経営していて、学生アルバイトの採用も長く続けてきました。通信制に通う子を採ったのは12人以上、定時制まで含めればもっと増えます。そのなかで気づいたことがあります。
入試の面接に置き換えると、こう言えると思います。流暢に話す練習より、聞かれたことに正直に答える準備のほうが、はるかに現実的です。 言葉に詰まっても、沈黙が少し長くなっても、それだけで結論が決まるような場ではありません。
不登校の理由について聞かれるのが怖い場合は、短い答えを1つだけ用意しておくのが現実的だと思います。「体調を崩して通えない時期がありました」「自分のペースで勉強したかったので、この学校を選びました」——この程度で十分です。理由を分析して説明する必要はありません。
親御さんが、いまできること
本人が動けない時期でも、保護者だけで進められる工程がいくつかあります。 そして進路の実務は、実際のところ親側に寄ります。
具体的には、次の3つです。
- 自治体の入学者選抜実施要項を確認する(内申点と出席日数の扱いは、ここに書いてあります)
- 中学校の進路担当に、地域の運用を聞く(本人が登校できなくても、保護者だけで相談できます)
- 候補校の資料を取り寄せて、条件を並べる(費用・通学頻度・入試の方法を横に並べると、判断が一気に楽になります)
進路の話をどう本人に持ちかけるか、持ちかけないかについては不登校の子の進路、親にできること|通信制をすすめられた側から振り返るに、当時子どもだった側の実感として書きました。「自分の育て方が悪かったのでは」と考えてしまう方には「不登校は親のせい」と責められている方へを、卒業後がどうなるのかが不安な方には不登校の子の将来はどうなる?20年後の私と、いま働く元不登校の子たちを用意しています。
そのうえで、資料を集める工程について一言だけ。選択肢が家の中にあるかどうかは、思っている以上に効きます。 私の場合がそうでした。見るかどうか、興味を持つかどうかは本人のタイミングでかまわないのだと思います。実際に資料を取り寄せて中身を確認した記録はN高に資料請求してみた|届くまでの日数・パンフレットの中身・勧誘の有無にまとめてあります。
なお、高校に入ってから合わずに離れることになった場合の道筋は、高校中退は人生終わり?に分けて書きました。入口だけでなく出口の柔軟さも、進路選びの安心材料になるはずです。
まとめ:受験できるかどうかではなく、どの入口が合うか
要点を整理します。
- 不登校でも高校受験はできます。 中学校を卒業見込みであれば出願は可能です
- ただし内申点と出席日数の重みは課程で大きく違います。公立の全日制一般入試で最も重く、通信制で最も軽くなります
- 公立高校の扱いは自治体差が大きい分野です。自己申告書を使える地域が28、調査書に出欠の記録欄を置かない地域が12(令和7年度・文部科学省調査)
- 学力検査を課さない公立高校の選抜も存在します(不登校生徒を対象としたフレックス制など)。地域にあるかを確認する価値があります
- 通信制の令和7年度入学者77,998人のうち44,461人(57.0%)が中3で不登校。選抜方法も面接296校に対し学力検査91校で、対話中心の入試です
- 高卒認定は高校進学とは別ルート。合格しても最終学歴は高校卒業になりません
- 定員内不合格は実際に起きています(令和7年度・延べ1,806人/562校)。出願先を1つに絞らないほうが安全です
私の場合、内申点でも学力検査でも戦える状態にありませんでした。それでも高校に行けたのは、条件の合う入口が別にあったからです。戦い方を変えられる入試が、制度としてちゃんと用意されている——当時の私はそれを知りませんでしたが、いまはもっと選択肢が増えています。
なお、この記事の制度情報は2026年8月8日時点で文部科学省の公表資料を確認したものです。入学者選抜の方法・日程・調査書の様式は年度ごとに更新され、地域差も大きい領域です。実際に出願する段階では、お住まいの地域の最新の募集要項と、志望校の個別相談で直接確かめてください。 聞いたからといって、出願を迫られるようなものではありません。
